がんの早期発見。最新のリスク検査とは?

がんは、早期発見が大事だと言われています。しかし、日本は、他の先進国に比べて、がんが早期発見されるケースは少ないと言われています。米国などの先進国は医療費が高く、「自分の健康は自分で守る」という意識が高い人が多いですが、日本の医療保険制度は恵まれているがゆえに、「病気になってから病院に行けばいい」といった危機意識の低い人が見受けられると言います。

「もっと早く検査しておけば」と後悔しないためには、健康意識をしっかりと持つことが大事です。さっそく、私も、がんについての情報を知るために、がん予防に関するセミナーに参加してみました。

そもそもがんって何?

細胞のコピーミス

簡単に言うと、がんは細胞が分裂する際のコピーミスから始まります。このコピーミスによってできた細胞を異型細胞と言うのですが、これががんになる前の細胞なんですね。このコピーミスは必ず誰でも起こすもので、1日に5000個は作られているのです。

通常は免疫細胞がこの異形細胞をやっつけてくれるので、がんにならずにすむのですね。ちなみにタバコを吸う人は1日に10,000個作られるそうです。喫煙する人はしない人の2倍のリスクがあるというのも納得ですね。

1日5000個の異形細胞と戦ってくれる免疫細胞に感謝!

ガンになりやすい人は?

では、どういうタイプの人ががんになりやすいのでしょうか?一言で言うと、免疫力が落ちるような生活をしている人です。

例えば、毎日忙しくて休む時間がなく、そのストレスからタバコを吸っている場合、ガンの元になる細胞がたくさん作られてしまいます。それなのに、そのストレスのせいで免疫力が落ちてしまい、異形細胞を排除しきれいない状態になると、がんになりやすくなります。

さらに精神的にショックな出来事があると、急激に免疫が低下します。例えば夫婦の仲が悪く、ケンカが絶えず、やがて離婚した。株が暴落して大損したなど。こういった場合も、精神的なストレスを抱え、免疫力が低下しやすくなるので、がんになるリスクも高まります。

ストレスが諸悪の根源というわけね。心に余裕を持って過ごすように心がけたいわ。

健康診断で早期発見が難しい理由

ダブリングタイムのタイミング

職場で決められた健康診断を欠かさず受診している人でも、がんの早期発見が難しい場合もあります。それは、がん細胞化する速度が速く、年2回の受診ではがん細胞が小さすぎて見つからない可能性があるからだそうです。

がん細胞が大きくなる時間を示す言葉の中に、「ダブリングタイム」があります。この「ダブリングタイム」とは、「ダブル=2倍」「タイム=時間」を重ねた造語で、がん細胞の大きさが2倍になる時間のことを意味します。

たとえば2cm腫瘍が4cmになる時間をダブリングタイムと言います。X線検査と次のX線検査の間に、運悪く「ダブリングタイム」を迎えてしまうと、厄介なことが起こります。

健康診断で受けるX線検査で発見できる腫瘍は2cmと言われています。たとえばX線検査を受けた時に1cmの腫瘍があった場合、検診では「問題なし」とされてしまうのです。

ところが、「ダブリングタイムが6ヶ月のがん」になっていた場合、6か月後には腫瘍は2cmに拡大し、さらに半年後の翌年の健康診断では4cmにまで拡大してしまっていることになります。これが肺がんの4cmだった場合、ステージでいうと3期または4期に相当します。

この場合は「残念ながら早期発見ができなかった」という結果となります。これが健康診断で早期発見が難しい理由なんですね。

予防できないがんは女性だと70%

がんを予防するために、努力することはできるはずです。喫煙をやめる、ピロリ菌を除去する、子宮頸がんの予防接種を受ける、食生活の乱れを整える、などさまざまな方法が指摘されています。

もちろん、がんにならないようにするための努力を惜しまなければ予防ができる場合もあります。でも、残念なことに、多くのガンは予防することが難しいと言われています。特に女性の場合、70%のガンが予防不可能なんだそうです。

そうすると、やはり早期発見がとても大切ということが理解できますね。自覚症状が出る前に、健康診断で早期発見ができるのは、ほんのわずかなラッキーな人だと言えます。それならばどうやって早期発見をすればいいのでしょうか?

最新のガンのリスク検査とは

簡単に検査できる時代に。実用化に向けて研究段階

日立製作所は尿を使ってガンを発見できる技術を発見し、2020年の実用化を目指して研究を進めています。また、HIROTSUバイオサイエンスは、線虫という虫を使ってガンを発見する、線虫がん検査N-NOSEの発明をしています。

線虫がガン患者の尿に集まる性質を利用したもので、こちらも2020年に実用化を目指しています。価格も1万円ほどで苦痛もなく、実用化されることで早期発見率が高まると期待されています。

マイクロRNA検査は血液の1敵から取れる検査で、多くのガンを95%以上の確率で検出できたそうです。こちらも2020年にも実用化する可能性があり、将来は保険適用で安く検査できる可能性もあるそうです。

アミノ酸AIRS

1回の採血で、アミノ酸濃度バランスから、現在ガンである可能性を示すことができる検査です。費用は20,000円ほど。

尿によるリスク検査。Noah

Noahは、ALAを利用して、ガンを光らせる技術を使って行うリスク検査です。薬を飲んで尿を調べることによって、ガンがあることを知らせてくれます。自宅にいながら簡単に検査をすることができることがメリットですが、体のどこにあるかまではわかりません。

スクリーニング検査をして悪い判定が出た時に、がんドッグを無料で受けられるサービスとセットになった商品もあります。

まとめ

がんは恐ろしい病気ですが、早期発見すれば治るチャンスが広がることも事実です。大事なことは、がんのことを良く知り、がんになりにくい生活を意識することです。

でも、防ごうとしても、防ぐことが難しいがんもあると言います。そういう場合は、がんにならない生活を意識したうえで、自分の健康状態をしっかりとモニタリングすることが重要になります。

自分の健康状態を知り、がんのことを知れば、がんの早期発見が可能になるはずです。