江戸東京たてもの園(東京都小金井市)は、江戸時代の歴史的な建物を移築・保存している野外博物館です。西ゾーンは農家や山の手の住宅、センターゾーンは歴史的建造物が立ち並びます。最も賑わう東ゾーンは、スタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルとされるレトロ感たっぷりの下町が再現されています。
たてもの園で撮影する時の注意点
江戸東京たてもの園は、フォトジェニックな風景ばかり。写真を目的にくる人たちもたくさんいます。文化財を保護しながら多くの人に楽しんでもらうという目的を持っていますので、注意をしながら撮影を楽しみましょう。
- 三脚や自撮り棒は、使ってもいい場所とそうでない場所がある。
- レフ板や照明機器などは持ち込み禁止。
- 著作権上の理由で撮影禁止の場所がある。
- 同じ場所での長時間の撮影。
- 商業利用目的の撮影は事前申請が必要。
- 施設内(トイレを含む)での着替え、メイクは禁止。
- 場所を占拠しての撮影は禁止。
建物の中は暗い場所もあるので、一眼レフとスマホの両方で撮っておくと、失敗することがないかもしれません。また、建物の中は土足禁止です。靴は脱ぎ履きの楽な靴が良いと思います。
人気があるのは一番奥の東ゾーンの下町中通り。昔懐かしい商店街にタイムスリップしたような気分になれます。
たてもの園はジブリ感でいっぱい
千と千尋の神隠しのモデルと言われている文房具店
東ゾーンの下町中通りにある、武居三省堂文具店は、千と千尋の神隠しの中に出てくる、「釜爺のボイラー室の」モデルと言われています。
千代田区神田須田町一丁目
1927年(昭和2年)
明治初期創業の文具店で、建物は震災後に建てられたものです。
ジブリ感漂う風景がたくさん
スタジオジブリが近くにあるため、宮崎監督がここでイメージを膨らませたとも言われています。ジブリの中に出てきそうな雰囲気を、度々感じるのはそのせいかもしれませんね。モデルとなった場所は公表されていませんが、実際に歩いて探してみるのも楽しい。
西ゾーン、常盤台写真場の横にあったボンネットバス
東ゾーン、上野署消防署望楼(ぼうろう)上部
センターゾーン、旧自証院霊屋(きゅうじしょういんおたまや)
センターゾーン、高橋是清邸(たかはしこれきよてい)
たてもの園のおすすめ撮影スポット
江戸東京たてもの園には、文字通り江戸時代のものから、昭和、大正、明治時代の建物がずらりと並んでいます。昔見たことのある人はもちろん、どこか懐かしさを感じるその風景は若い人にも人気です。ここではインスタグラムなどのSNSで人気のスポットをまとめてみました。
たてもの園の銭湯「子宝湯」
足立区先住元町
1929年(昭和4年)
まるで神社のような宮造りを思わせる外観。玄関上の七福神の彫刻や脱衣所の格天井が見事です。番台横には入浴料金の張り紙があり、昭和28年の日付で、大人(12歳以上)15円と書いてありました。
圧倒的なインパクトで人気の銭湯「子宝湯」。銭湯など知らないであろう世代が、この場所で写真を撮っています。脱衣所には懐かしい番台もありました。浴場の内部は上から光が差し込み、とても明るく薄水色のタイルが古いのだけど、逆におしゃれに見えます。
たてもの園の都電は外観も内部もいい雰囲気
渋谷駅を起点として、新橋、神田、須田町まで走っていた、都電7500形。交通量の増加に伴い、都電は荒川線を除いて廃止されました。
三丁目の夕日を思わせる昭和感と故郷のような風景
たてもの園の中のデ・ラランデ邸にあるカフェ「武蔵野茶房」
西ゾーンにるデ・ラランデ邸の中には武蔵野茶房というカフェがあり、喫茶や食事をすることができます。この日は少し暑かったので、店内でアイスコーヒーとあんみつをオーダーしました。気候によってはテラス席も気持ちが良さそうですね。
テラス席
メニュー
アイスコーヒーとあんみつをいただきました。上品で美味しい。
たてもの園の割引やサービスは?
大人の休日倶楽部、JAF会員は2割引になりますので、会員証などを持参しましょう。毎月第三水曜日は65歳以上が無料になる「シルバーデー」もあります。
エレベーターが設置されている建物や車椅子対応トイレも存在します。ワイファイスポットも2箇所あるので、写真データのアップロードも安心です。また、授乳室やベビーシートもありました。ボランティアによる、園内ガイドもありました。
ペットは入ることができませんので注意しましょう。
たてもの園へのアクセスは?駐車場はある?
たてもの園は最寄駅から少し離れていて、バスで5分ほどですが本数はたくさん出ているようです。駐車場は小金井公園の有料駐車場があります。平日だったので比較的空いていましたが、休日は満車になる恐れもありますので、その場合は電車の方が無難です。
まとめ
江戸東京たてもの園のマスコットキャラクター「えどまる」は、虫をテーマに、アニメーション映画監督の宮崎駿さんにより制作されたものだそうです。
「えどまる」だけではなく、園内はジブリアニメの舞台にタイムスリップしたかのようなレトロな町並みが体感できます。どこか懐かしさを感じる建物や町並みに触れ、ゆったりとした贅沢な時間を過ごすことができました。