漆喰&内窓でシンプルおしゃれなトイレにDIY

まとまりがなくてガチャガチャしたイメージのトイレを、漆喰DIYと内窓でシンプルでおしゃれな雰囲気にリフォームしました。狭いトイレに漆喰を塗る時のコツや、塗りやすくておしゃれな煉り漆喰の紹介。おしゃれで断熱効果も期待できる、ルーバー窓への内窓設置のやり方を場所を紹介します。

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後悔だらけのトイレの現状と解決策

こちらが現状のトイレですが、問題点をあげてみます。

  • 便器の色
  • ガチャガチャとうるさい壁紙
  • ルーバー式の寒い窓
  • 壁の穴を無理やり隠している

便器の色は変えられないので、他の3個の問題点を解決して理想に近づけたいと思います。まずは壁。こちらはビニールクロスの上から漆喰を塗ります。真っ白の漆喰だと便器の色が浮いてしまいそうなので、少し落ち着いた色を探します。

漆喰を塗ることで、壁の穴の修理跡は解決。窓はルーバー式でハンドルが邪魔で、そのままだと内窓を設置することができないので、ふかし枠を作って内窓を設置します。簡単なものですが断熱効果は期待できると思います。

漆喰塗りの下準備

廻り縁の撤去

以前、納戸に漆喰を塗った時も廻り縁を外してから塗ったのですが、今回も外すことにしました。廻り縁は天井と壁の境目を隠すためのものですが、残したままだと浮いてしまい、せっかくの漆喰壁のおしゃれさが半減してしまいます。

外し方は割と簡単で、壁との隙間にルーバーのようなものを押し込んで、持ち上げるだけです。今回は壁と天井との隙間はありませんでした。

とは言え、段差が発生しているのでどうしたものか・・・。下塗り材を塗る予定だったので、パテ処理を省略してしまったのですが、これは失敗でした。(後で説明します)

薄紙がペラペラしていたので霧吹きをかけて湿らせ、できる限り取り除いておきました。

外せるものは全て外し、養生をする

しっかり拭き掃除をした後、外せるものは全て外します。タオル掛けは下にビスがあったので、それを外すと簡単にとれました。

トイレットペーパーホルダーを支えていたL字ブラケットは、両方外してしまうと取り付け位置がわからなくなってしまいそうだったので、片側だけ残しておきました。

トイレットペーパーホルダーは、エンビパイプをアイアンペイントで塗装したものを、サドルバンドで木材に取り付けたもの。L字ブラケットは両方外してしまうと、取り付け位置がわからなくなってしまいそうだったので、片側だけ残しておきました。

床には段ボールを敷き、ドアや巾木の境目などにマスキングテープを貼ってから、便器部分や配管、収納ボックスなどをマスカーで養生しました。

塗りやすくておすすめの練り漆喰「SELF-re セルフル」

いつもは大和漆喰という粉漆喰を、自分で練って使っていたのですが、今回は狭くて塗りにくい上に、タンク裏などの難所があったため、練った状態のままで届く練り漆喰を選びました。色も明るいけれど落ち着いた雰囲気の色で、青い便器もナチュラルに見せてくれるような気がしました。

購入したのは、ブラウンベージュの18㎏入りと、9㎏入りの専用下塗り材miniです。まずは下塗りから。下塗り材は下地がうっすらと透けて見えるくらい薄塗りが良いそうです。廻り縁を撤去した後にパテ処理をしなかったために、かなり厚塗りになってしまいました。

タンク周りが狭くて届かない部分があり、とても大変でした。全体を塗り終わったら12時間以上乾燥させます。この後、温水便座を外して施工したのですが、初めから外してやればよかったと思います。ただ、便座はホースで繋がっており、完全にはどかせませんでした。横に置いたりして対処しました。

タンクの下の方などは、コテが入らないので手で塗りました。

次はいよいよ本塗りです。漆喰は2回塗ります。下地材は薄めずに使えましたが、漆喰の方はかなり硬めだったので、バケツに出して水を加え、滑らかになるまでかき混ぜてから使いました。

下地塗りの時に、タンク周りがとても大変だったので、漆喰の方はまずタンク周りから片付けることにします。1時間ほどしたらすぐに2回目を塗る必要があったので、タンク周りと向かって左側の壁を塗り終えたら、同じようにタンク周りと左側の壁の2回目を塗って仕上げてしまいます。

続いて天井、階段部分、窓周り、向かって右側の壁へと続きます。乾き具合を確認しながら、2回目も塗っていきます。

塗り終わりは少し暗めですが、完全に乾くと明るくなるそうです。

トイレットペーパーホルダーの付け直し

次にトイレットペーパーホルダーを修理します。こちらはエンビパイプを組み合わせて作ったものを、サドルバンドを使って木材に固定したもの。アイアンペイントが摩擦ではげてしまっているので、ダイソーのスプレーペンキで補修。

板はカフェ板を使って作り直しました。ブラケットをつける位置には下地がなかったので、アンカーを埋め込んで取り付けます。

ルーバーのハンドルを避けた内窓作り

最後に内窓を作ります。こちらのトイレの窓はルーバー式になっていて、そのままではハンドルが邪魔で取り付けることができないので、ふかし枠を作って内窓を設置します。使用したのはパインの小割り材です。

まずは外枠を作って、その内側にもう一つ枠を作ります。スムーズに開け閉めできるように、上下左右に2ミリずつ隙間を設けます。内側の枠には6ミリのストレートビッドで溝をほり、4ミリの中空ポリカをはめ込みます。

外枠に戸当たりを取り付けてから内側の枠を乗せ、微調整したら戸当たりをビスで固定します。

ウエスタン蝶番で外枠に取り付け、取っ手も取り付け

マグネットキャッチをつける

ビスとめがしにくかったので、強力両面テープで固定してみたら、うまく固定できました。

これで完成。ビフォーがこちら。

アフターがこちらです。

シンプルで落ち着いた雰囲気になったと思います。完全に乾くとこんな色合いになりました。便器の色も違和感なく溶け込んでいると思います。満足!

トイレのリフォームDIYにかかった費用

それではかかった費用をみてみましょう〜。
*カフェ板、中空ポリカ、塗料、マグネットキャッチ、戸あたり用の板などは、家にあった端材を利用しましたので、金額には入っておりません。

自然派ねりしっくい
SELF-re
ブラウンベージュ18㎏7,200円
SELF-re専用下塗り材
mini

9㎏
6,200円
内窓用ふかし枠パイン小割り材
18×45ミリ
1,500円
内窓枠パイン小割り材
18×18ミリ
600円
ウエスタン蝶番350円
取っ手セリア100円
合計15,950円

まとめ

トイレは狭い上に難所がたくさんあるため、DIYで施工するには少し勇気が必要です。そういうわけで、今回初めて練り漆喰を選んでみましたが、塗りやすく色もおしゃれ!修理の跡をパネルで隠していた部分は、漆喰を塗ることで完全に綺麗になり大満足です。

内窓も前々からつけたいとは思っていたものの、ハンドルが邪魔で断念していたものが、ふかし枠を使えば設置可能だということを知って、うまく設置することができました。断熱効果もあり、窓周りの雰囲気も全体のバランスに馴染んでおしゃれ度アップしたと思います!