カホンという楽器をご存知でしょうか?木箱の中に音のなる仕組みを仕込んだ、パーカッションのような音を出す打楽器です。木箱といえばdiy!意外と簡単にできそうなので挑戦してみました。
カホンの種類
カホンには大きく分けて二つの種類があるようです。
一つはワイヤータイプ、
もう一つはスナッピータイプです。
まずはワイヤータイプについて。
使用するのはギターの弦ですが、ステンレスのワイヤーなどでもできるようです。用意した弦を、打面に触れるように縦方向に設置。ギターのペグなどを利用してテンションの調整をかけられるようにします。ペグは高価なので、ターンバックルなどで代用しても良さそうです。
対してスナッピータイプは、スナッピーという部品を打面に触れる位置に設置するだけです。
スナッピータイプの方が断然簡単そうですね!とりあえず初めてなのでスナッピータイプを作ることにします。
手作りカホンの材料
私が作ったのは、一般的なものより小さめ。
高さ 370mm
奥行き 260mm
幅 240mm
です。
木材によって音が変わるらしいのですが、電車で持ち運ぶことを考えると、軽くないと困る。ということで本体は桐集成材を選びました。
打面と裏面は2.5ミリのベニヤ板に、ホワイトオークの突板を張ることにしました。
(打面は後にやり直しました)
スナッピーを固定するための桟として、10ミリの角材。
あとは好きな塗料があれば作ることができます。
カホンの作り方
本体の木箱を組み立てる
カホンは座って演奏する楽器です。強度を出すために段欠き加工をして組み立てることにしました。15ミリ厚の材料でしたので、7.5ミリの深さと幅の溝を、トリマーで入れていきます。

タイトボンド3を塗り、組み立てます。輪ゴムで固定したあと、直角を確認しながらクランプで固定して1時間ほど乾燥させます。圧着後、数箇所に釘を打っておきました。

桟を取り付ける
10ミリの角材を内側にぐるっと取り付けます。箱の強度を出す目的と、スナッピーを固定するという目的があります。こちらもタイトボンド3をつけ、1時間ほどクランプで圧着しました。

スナッピーとゴム足を取り付ける
スナッピーは長いタイプのものを購入しましたので、ペンチで半分にカットして角材に取り付けます。カホン本体に少し角度をつけて取り付ける必要があるので、角材の角を削って平にしておきます。

本体にビスで取り付けます。

角度はこのくらいにしました。この角度でも音が変わるようなので、自分の好みの音に合わせて角度を変えます。できたら全体的にカンナで削って角を取りました。

ゴム足も取り付け。

裏面を取り付ける
裏面は2.5ミリのベニヤ板に、ホワイトオークの突板シートを貼ったものを使います。お皿を使って円を書き、細いドリルで地道に穴を開けて、最後はノミでくり抜きました。切り口はやすりをかけて綺麗にします。

裏面を本体に取り付けます。下穴を開ける→座グリを開ける→ビスを打つの順番で行い、ビスの頭が表面にでないようにしておきました。座グリのドリルは竹用ドリルが良いです。そうでないとバリが出て汚くなってしまいます。

取り付けができたらカンナで削り、サンダーで滑らかに整えます。
打面を取り付ける
打面は裏面と同じ材料で作ってみましたが、なんだかペチペチとした音が気に入らなかったので、やり直すことにしました。市販のカホンの材質を調べると、
ビーチ、バーチ、メイプル、エボニー、マホガニー、パイン、チーク
などが使われているようです。打面に使うのは3ミリ程度が良いらしいので、これを探しまくったのですが、全く見つかりませんでした。カホンの手作りキットを販売している「あいはらの木」さんが、打面用の木材を単体で販売していましたので、それを取り寄せて作ることに。
自分のサイズの大きさにカットしてから、ビスで止めるだけです。上部は端っこにビスを打たない方が良いということも聞いたので、少し内側に2箇所止めました。打面を変えると、少し低音の響きがよくなったように感じました。

使わない時も使えるカホン
見た目は木箱なので、色々おしゃれに使えます。


裏の穴からホコリが入ると嫌なので、何かフタを・・・
と思ってはめてみたら、なんと使わなくなったケーキのシリコン型がミラクルフィットでした!!

まとめ
カホンは電源も場所も選ばずに、気軽に楽しめる楽器です。材料も安価でちょっとした遊び用に作るのも楽しいですね。今回は簡単にできるスナッピータイプのカホンを作ってみました。裏側の穴に塩ビ管を取り付けたりしても音が変わるようなので、やってみたいです。
さらにもっともっと音に関してこだわりが出てきたら、木の材質や弦の種類などを変えて、再チャレンジしてみたいです。Diyで楽器作り、あなたも挑戦してみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
参考になれば嬉しいです。