土のない駐車場の片隅でも、植物を育てることのできるレイズドベッドを作りました。農業資材であるあぜ板をおしゃれに見えるように加工。腐らないおしゃれなレイズドベッドの作り方をご紹介します。
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あぜ板で叶う腐らないレイズドベッド
レイズドベッドと言えば、憧れは木材で作ったどっしりとした感じのレイズドベッド。ですが、せっかく作ったのにすぐに腐ってしまうのは避けたい。かといって、植物を育てるのに防腐剤は塗りたくない。
そして、腐る以上に恐れていたのはシロアリ被害です。これらの問題をクリアして木材のレイズドベッドを作るには、ハードウッドを使うしかありません。
バーナーで焼いて防腐処理をするという方法もあるようですが、レイズドベッドのように土に近い位置で使うには、防腐効果は期待できないのではないかと考えました。
ということで木材を使うのは諦め、あぜ板を使って作ってみることにしました。あぜ板は農業資材を扱っているホームセンターなら、取り扱っていることが多く、1枚500円ほどの値段で購入できます。
今回は120×40のあぜ板を2枚使いました。
レイズドベッドはコンクリートの上でも使えるのか
設置するのはここ。こちらは駐車場の片隅です。一応土があるのですがカチカチで掘ることができません。もしかしたら土があるのは表面だけで、その下はモルタルが入っているのかもしれません。
あぜ板でレイズドベッドを作ってらっしゃる方のやり方を見ると、下の土に埋めて安定感を出しているようでしたが、その方法が使えません。
高さは40cmあるので容量としては十分ですが、心配なのは土を入れた時の変形です。変形を防ぎ、安定感を出す工夫をしながら作っていきます。
あぜ板を直角に曲げる
四角のレイズドベッドにするために、まずはあぜ板を直角に曲げます。バーナーで熱を加えて曲げるのですが、慎重にやらないと亀裂が入ってしまいます。
両面から熱を加えること。そして慎重にゆっくり曲げていくことです。そうすれば綺麗に直角に曲げることができます。多少の亀裂が入っても機能的には問題はありませんが、見た目が悪くなりますね。
2枚の両端を直角に曲げて、ジョイントすれば四角の形にすることができます。
あぜ板レイズドベッドをおしゃれにする
あぜ板は黒なので、そのままでもまぁまぁおしゃれには見えますが、一手間かけてさらにおしゃれにしたいと思います。
本体はミルクペイントのモルタルグレーで塗装し、その上からミルクペイントのアンティークメディウムを重ね、アンティーク感を出しました。
歪み防止対策のために、木枠を作り上部にはめてみました。木枠は外側なので防腐剤を塗っても問題はないでしょう。あぜ板をジョイントさせたものに、合体させてみると、こんなふうに内側にへこんでしまったので、ボルトとナットで押さえてみました。
3箇所固定したら、こんな感じに落ち着きました。
ステンシルでワンポイントも加えました。
これを作ったのは12月で、育てるものがなかったので、春までは土作りをする場所にしたいと考えました。なので簡単にフタも作りました。
野地板を組み合わせて作ったこのふた。内側はバーナーで焼いて防腐処理をすることに。接着する木と木の裏側も焼いておきました。
タイトボンドⅢとビス止めを併用して組み立てた後、全体的に焼いて
外側には防腐剤を塗りました。
こうやってみると、まるで椅子みたい♪黒いあぜ板が可愛くなりました。
レイズドベッドで土作り
上の方は木枠でがっちり固定したので安定感があります。下の方が少し不安だったので、歪み防止対策を施しました。このように全ねじを貫通させ
ナットで締めて固定。
中身は、まず余っていた網戸の網を敷き、その上に段ボール。その上に枯れた葉や枝を入れて、踏み固めました。さらに黒土、庭の土、米ぬか、そしてまた黒土を入れて完成。
このままふたをして放置し、春まで休ませておきます。まだまだ土が入るので、庭の土を足すか、培養土を購入して足すつもりです。
まとめ
ずっと作りたいと思っていたけど、素材をどうするか悩んで躊躇していたレイズドベッド。安くておしゃれに見えて、そして簡単にできて満足しています。
あぜ板を直角に曲げるには、バーナーを使えば簡単ですが慎重にやらないと亀裂が入ってしまいます。
設置する場所は下が硬い場所ですが、40cmの高さがあるので大根などでも栽培できるんじゃないかと思います。コンクリートの上でも大丈夫なんじゃないでしょうか。
心配だった歪みも、木枠とネジで対処できました。下から土がはみ出すこともありませんでした。野菜を育てるために作ったレイズドベッドでしたが、玄関先なのでお花を植えても素敵でしょうね。
腐らないレイズドベッド。あなたも作ってみてはいかがでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございます。参考になれば嬉しいです。