重ねて収納すると取り出しにくくなってしまう大きなお皿を、立てて収納できるようなディッシュスタンドを作りました。カップボードの横幅ピッタリがとても気持ちよく、取り出しやすいのはもちろん、空間を効率的に利用することができるようになりましたのでご紹介します。
理想のディッシュスタンドが欲しいならDIYで
私の理想とするディッシュスタンドの条件はこんな感じです。
- カップボードの横幅にピッタリ
- ナチュラルでおしゃれな雰囲気の木製
- 色々な種類のお皿に対応
- しっかりと固定できる
木製で探そうとすると、やはり横幅が足りなかったり、色々な種類のお皿に対応できそうになかったり・・・となります。
そうなるとDIYで作ろうか!となるわけですが、一番簡単で綺麗に仕上がり、お皿をしっかりと固定できる形と考えた結果、このような形になりました。こういう形の、既製品ではなかなかないですよね!
ここからは、実際の作り方をご紹介します。
木製ディッシュスタンドの作り方
材料は1×4の板と12ミリの丸棒です。丸棒を差し込む穴を開けるために、インパクトドライバーと、12ミリのドリルビットが必要になります。あとは木工用ボンドとビスといった消耗品です。
まずはカップボードの横幅を計測します。カップボードより2cmほど短いサイズに、1×4材を2枚切り揃えます。これがディッシュスタンドの枠の横の部分になります。
続いて奥行きを決めます。ここは実際に収納する予定のお皿を置いてみて、サイズを決定しました。
内寸を測り、丸棒の長さを決めてカットします。ドリルで穴を開けて丸棒を差し込むので、穴に埋まる分を考慮して、内寸より1cmほど長いサイズにカット。
ワンバイフォーの木材に墨付けをします。穴あけをする位置は、上から30ミリくらいの場所がバランスが良さそうなので、その位置に横線をザーッと引いて・・
その線に向かって直角に線を書き、2枚の板の同じ位置に穴あけの墨を入れます。
墨を入れた場所にドリルで穴を開けます。板厚が19ミリなので深さは10ミリになるようにしました。ドリルにマスキングテープを巻き付けて目安にします。ここで大切なのはまっすぐ、垂直に穴を開けることです。
垂直な穴が開けられないと、丸棒を水平に差し込むことができなくなってしまいます。私はそれが苦手なので治具を使って穴あけをしています。端材を接着しただけの簡単なものですが、割と正確に穴を開けることができます。
2枚の板の同じ位置に穴を開けると、1本目を差し込むことができました。ここからは同じことの繰り返しなのですが、お皿によって厚みが違うので、ここでも実際にお皿を置いてみて、しっかり固定できて、キツすぎないように微調整をします。
こんな感じで穴をどんどん開けていきます。色々な種類のお皿を収納したいので、間隔は少しづつ変えています。
穴開けが終わったので、実際に差し込んで確認します。ぎゅっと押し込んでやっと入るくらいが理想。
全部組み立ててみて、おかしいところがないか確認。大丈夫そうなら木工用ボンドを使って接着していきます。
形になったら、クランプを使って全体的にしっかりと締め付けます。元々キツく作ってあるので、圧着はこのくらいで大丈夫。このまま一晩放置します。
翌日、両端のこの部分を計測して、
ビス止めします。
少しぐらぐらしたので、最後にカンナで整えました。これで完成です。
大皿や厚みのある皿にも対応
実際にカップボードに入れてみます。横幅は両脇に1cmずつとってあり、いい感じにフィットします。
大きな丸皿・厚みのあるお皿・平べったいお皿、大きな四角のお皿・焼き魚などを盛り付ける中くらいの四角いお皿など、色々な種類のお皿がありますが、全部入れることができました。
丸棒の間隔を少し変えて、色んなお皿に対応できるようにしてあります。
お気に入りのお皿をお持ちでしたら、敢えてカップボードの中にではなく、こうやって飾るのも素敵ですね。サイズは自分の好きなように作れますし、壁にかけられるようにしたりするのもいいと思います。
ゴミ袋収納を隙間にプラス
隙間ができたので、ついでにゴミ袋を収納するスペースを作ります。ディッシュスタンドは奥のスペースに移動して、手前に突っ張り棒を設置して、よく使う2種類のゴミ袋を洗濯物のように引っ掛けました。
まとめ
今回はワンバイフォーの端材を使ったので、材料費は丸棒だけ。とってもお安くおしゃれなディッシュスタンドができたと思います。ポイントは丸棒を差し込む穴あけです。
丸棒と同じサイズの径のドリルビットを使い、垂直に穴を開けること。穴あけの位置がずれないように、2枚の板の同じ位置に正確に墨付けをすることです。
丸棒と丸棒の間隔を等間隔にすると、お皿の厚みによって緩かったり、入らなかったりしてしまうので、自分のお皿に合うように間隔を決めました。カップボードを開け閉めしても、ガチャガチャ言わず、しっかりとホールドしてくれています。
大きなお皿ほど重ねて収納すると取り出しにくくなってしまいますが、これからは楽に出し入れができそうで満足です。ナチュラルな木製のおしゃれな感じ。カップボードにピッタリサイズでスッキリ。理想のディッシュスタンドができました。
既製品で、なかなか満足するようなものが見つからない場合、自分で作ってしまうというのも選択肢の一つになったらいいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。参考になれば嬉しいです。