古いタンスの引き出し再利用!ローチェストをDIY

20年前に購入した子供用のタンスの引き出しを利用して、ローチェストを作りました。古くてもおしゃれに変身させることはできます!愛着のある家具を蘇らせて、もう一度使ってみませんか?

ローチェストDIYの材料

古いタンスの引き出し

今回再利用するタンスは、子供が小学校に入学するときに購入したもので、20年ほど前のものです。ロフト式のベッド、学習机、整理ダンスがセットになっていました。ベッドと学習机はすでに処分していて、このタンスだけは使っていました。

傷や汚れがあるところは処分し、再利用できそうなところを解体しながら探します。

まずは引き出し。前板は少し古臭く見えますが、引き出し本体は綺麗です。
古いタンスの再利用

ラワンランバー

本体はラワンランバーで作ります。板厚が少し薄いかな?わからないけど今回はこれで挑戦してみます。シナランバーは表面が綺麗なので、塗装などすれば素敵になるようなのですが、今回は突板シートを使うので、ラワンを選びました。
ローチェストdiy

突板シート

【ホワイトオーク柾目】900×1800(特殊紙貼)天然木のツキシート「イージータイプ」4,950円
アイロン専用ボンド500g(ツキシート専用)968円

購入先「ツキ板屋GIFU」

スライドレール(ローラータイプ)

ローチェストdiy
古いタンスに元々ついたものを再利用しようと思ったのですが、タンス本体の奥行きを狭くしたかったので、短いものを新しく購入しました。

ローラータイプはベアリングタイプに比べ耐荷重が低いと思いますが、20年間使っても壊れなかったということは、洋服ダンスに使うには十分な強度なのだと思います。左右セットで500円ほどでした。(350ミリ)

取っ手と脚

こちらは作り方の中で詳しく紹介します。

リメイクローチェストの作り方

それでは実際に作った時の様子をご紹介します。置く場所はこちら。棚柱を使った壁面収納の下にすっぽり入るサイズにしたいので、そのように設計します。

棚板の奥行きが400ミリなので、それよりも奥に行くように引き出しの奥行きを350ミリに変更します。

ローチェストdiy

引き出しのサイズ変更

前板とスライドレールを外し、丸鋸でこのように切りました。この時、底の板を溝にはめ込むので、5ミリほど小さくカットしました。
引き出しのサイズ変更
切り落とした方をさらにこのように切って
引き出しのサイズ変更
戻してビスで止めます。
引き出しのサイズ変更

本体に突板シートを貼って塗装する

ラワンランバーは、ホームセンター購入する時に、カットしてもらいました。基準となるのは、古いタンスの引き出しの横幅と奥行きです。

天板 750ミリ 385ミリ 1枚
側板 500ミリ 365ミリ 2枚
底板 750ミリ 365ミリ 1枚

スライドレールの厚みが片方で12,5ミリなので、左右で25ミリになります。天板と底板の750ミリという数字は、引き出しの横幅+25ミリで計算しています。

側板と底板の365ミリという数字は、チェストの奥行きになります。これは引き出し(奥行き350ミリ)を入れたときに、奥に15ミリの空間ができるようになる数字です。引き出しの奥行き+15ミリです。

天板は底板よりも20ミリ大きくなっています。これは前板の厚み分で、引き出しを閉めたときの見た目を考慮したもの。引き出しをアウトセットにするためです。

この4枚に突板シートを貼るのですが、見える部分だけ貼ることにしました。(天板は表面と木口、側板は表面と木口。底板は木口のみ。貼る部分よりも少し大きめにハサミで切り、板とシート両方にボンドを塗ります。

突板家具diy
1回目を塗ったら完全に乾かし、2回目が半乾きになったら貼り合わせます。ボンドはアイロン用のボンドです。貼り合わせたらアイロンの熱で接着させます。しっかりとくっついたら、余った部分をカッターで切り落とします。

突板家具diy
貼り終わったら、全体的にやすりをかけます。カッターで切ったところを重点的に、滑らかになるようにします。最後に塗装をして仕上げ。ワトコオイルのミディアムウォルナットを使いました。

側板にスライドレールを取り付ける

本体を組む前にスライドレールを取り付けます。スライドレールは、この段階で取り付けると楽ですし正確です。古いタンスの前板を再利用する前提で間隔を決めました。

ローチェストdiy
参考にしたのは古いタンスです。この間隔をメモして同じように取り付けました。この時点では古い前板を再び使うかどうかは決まっていませんが、使う前提で考えました。前板と前板の隙間を2ミリ取ると仮定してつけました。
古いタンスの再利用

本体を組み立てる

突板シートの貼り付け、スライドレールの取り付けができたので、いよいよ本体を組み立てます。木ダボを入れてボンドを塗りました。本体を寝かせてはめ込み、それぞれの直角を確認してクランプで固定しました。

ローチェストの作り方
見えない底部分だけ、ビスで固定しました。これで一晩放置してみます。
ローチェストの作り方
翌朝確認すると、割としっかりとしていました。グラグラする感じはありませんでしたが、裏に1本筋交を入れてみました。
diy家具の強度アップ
そしてベニヤ板をビスで固定して、本体の組み立ては完成です。
手作りキャビネット

前板のリメイク

あとは前板をつけるだけです。前板は悩んだのですが、古いタンスの前板の裏に突板シートを貼って再利用することにしました。ビスの穴や、節をパテで埋めて乾燥させ、やすりで平らにしました。
古いタンスの再利用
それから板の脇部分だけ塗装を剥がしました。塗装剥がしを塗り、ビニールで乾燥しないようにくるんで少し時間を置きます。スクレイパーなどでざっと削り落としたあと、サンダーをかけて滑らかにしました。
古いタンスのリメイク
そうしたら突板シートを貼ってからやすりがけをして、本体と同じワトコオイルのミディアムウォルナットで塗装しました。
ローチェストの作り方
一番下に少し隙間ができてしまったので、端材をあてがっておきました。
ローチェストの作りかrた

取っ手と脚を取り付ける

選んだのはゴム製のこのような脚。ワッシャーを挟み、ビスで固定しました。本当は木製のもう少し長い脚をつけたかったのですが、設置場所の高さの関係で、3cmの足がギリギリつけられる限界でした。
ローチェストの作り方

取っ手はチェストをおしゃれに見せるための重要アイテム。これはとっても悩みましたが、このような取っ手に決めました。「フィンガーエッジプル」と呼ばれているみたいです。

これで完成!!脚は3cmですが、下に少しでも空間ができることでおしゃれになったような気がします。床の傷防止にもなりますね。

diyでローチェストを作る

まとめ

ホワイトオークの突板シートに、ワトコオイルのミディアムウォルナットを塗ってみましたが、少し濃くなってしまったような気がします。次は同じワトコオイルでもナチュラルあたりを試してみたいと思います。

引き出しの奥行きを狭くするために、引き出しをカットして作り直したのですが、そのときに歪みが出てしまい、スライドレールがうまく動かなくて何度か調整しました。それが今回の反省点です。

DIYは失敗を繰り返して上達していくもの。この経験を次に活かせたらと思います!!