棚柱(ガチャ柱)は、簡単に壁面収納を作ることのできる便利なツールです。本記事では棚柱の詳しい取り付け方や部品の紹介をしています。お店みたいなオシャレで自由な棚を作りたい方はぜひお読みください。
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おすすめ!ロイヤルの棚柱
棚柱はガチャ柱とも呼ばれていて、ロイヤルやスガツネ、シューノなど、色々なメーカーがあります。ホームセンターにも置いてありますが、私が利用したのは建築金物の通販です。
メーカーはロイヤルに統一しました。ロイヤルはブラケットの種類も豊富で、おすすめのメーカーです。反対に種類が豊富すぎて、どれを買っていいのかとても迷ってしまいましたので、詳しくご紹介しますね!
最初はホワイトにしようと思っていたのですが、白だと値段が跳ね上がるんですよね・・・。また在庫がない部品もありましたので、クロームで統一することにしました。
チャンネルサポート
チャンネルサポートASF-1 クローム サイズ1500mm
これが、いわゆる「棚柱」です。差し込み口が2列になっているタイプもあります。こちらを3本購入しました。
ウッドブラケット
ウッドブラケット 左右セットA-32/33 クローム 呼び名300
棚板を支える部品です。左と右で形が違います。こちらを3セット。
ウッドブラケット(中間受け専用)A-38 クローム 呼び名300
今回棚柱を3本利用しますので、真ん中の棚柱に入れる用です。左右セットと比べると平面的な形です。こちらを3個購入。
ハンガーブラケット
ハンガーブラケット(外々用)A-79S クローム 呼び名250
ハンガーパイプを通すための部品です。固定するためのネジが付属されています。こちらを2個
バースチール
Hバースチール25φHB-25 クローム サイズ1220mm 両端穴加工(Z加工):両端穴加工なし
先ほどのハンガーブラケットに通して使うためのハンガーポールです。こちらを1本
バーエンダー
HバーエンダースチールHEB クローム 呼び名25
バースチールの両端を塞ぐためのものです。
タッピングビス
Aタッピング(1パック50本) クローム サイズ50mm
専用のビスも購入してみました。長さは50cmです。棚柱の色と同じクロームです。
棚柱の付け方
棚柱の設置はとても簡単ですが、取り付ける際には注意しないといけない点があります。
壁の裏にある下地にしっかりとビスで止める
まずは設置する壁の下地があるところを探します。下地のあるところにビスを打つことにより、かなりの強度が出ます。安心して使えるようにするため、必要な工程です。
私の場合、下地探しにはセンサーと磁石を使います。まず、センサーで大体の場所を探しておいて、その周辺で磁石がくっつくところを探します。下地に石膏ボードを固定するときにビスを使うため、磁石がそれにくっつきます。
磁石がくっつくところを見つけたら、マスキングテープを貼って印をつけておきます。下地は45cmくらいの等間隔に入っていることが多いので、それを目安に見つけていきます。
全体的にみるとこんな感じ。45cm間隔で3本の下地が入っていると思われます。叩いてみると音でもわかります。下地のあるところはコンコンという音。ないところはゴンゴンと響く感じで、向こう側が空洞なんだなという印象を受けます。
磁石で下地を探した場所にチャンネルサポートを合わせ、1箇所最終確認をしてみました。ここで確実に下地があることを確認しました。
垂直をとって1本固定する
レーザー墨出し機なら正確に墨出しすることができますが、5円玉を糸で吊るして出すこともできます。
糸の上からマスキングテープを貼って、上下2箇所くらいをビスとめします。
1本目と水平になるように2本目を付ける
1本目が取り付けられたら、2本目、3本目を取り付けます。まず1本目と同じように5円玉を吊るし垂直にマスキングテープを貼ります。1本目の下にピッタリとハマるような端材を集めて
それをお隣に移動してその上に棚柱を乗せ、2箇所ビスで止めます。3本目も同様に取り付けます。水平と垂直はメジャーで測って取り付けるよりも、このやり方が正確にできると思います。
ハンガーポールや棚板を取り付けて、水平になっていることを物理的に確認できたら、全部のビスを打ち込んで棚柱の取り付けは完了です。
ハンガーポールの取り付け方
ハンガーブラケットを差し込む
柱がついたら好きな位置に部品をレイアウトしていきましょう!ハンガーブラケットは棚柱の好きな位置に差し込みます。自動ロック式抜け止めが働いて、カチッという音がします。
次に付属の揺れ止めセットしたら、落ちないくらいに手で軽く締めておきます。
揺れ止めを固く締める
ハンガーポールを通して、ネジをレンチ等で固く締めます。手締めだけですとグラグラしますが、レンチで閉めると完全に動かなくなります。この時左右のハンガーブラケットを内側に倒すように固定すると安定します。
この部品を締めるための専用工具も販売されていますが(PL締め込み用スパナ)、私は家にあったもので締めました。
バーエンダーをはめる
最後に両端にバーエンダーをはめます。このようにくるくると回すと部品がわかれます。
ねじの部分以外をポールの中に押し込んで、ネジ部を回し込めばOKです。
ウッドブラケットを使った棚
ウッドブラケットを差し込む
棚を置きたい位置にウッドブラケットを配置します。左右用のブラケットを左右に入れ、真ん中には中間支え用のブラケットをさしこみます。
棚板の準備
好きな木材で棚板を作りましょう。今回私はカフェ板を使用しました。杉カフェ板は厚みがあるのに軽くて、値段も安いのでおすすめです。200ミリの幅のものを2枚繋げて400ミリの棚板を作りました。
まずは綺麗にやすりがけをします。手前側に見える方の板は、端っこの出っ張りはヤスリで丸くしました。つなぎ合わせる方は尖ったままにしておきます。
ボンドを塗ってクランプ(写真は全ねじの手作りクランプ)で固定し、一晩置いて乾かします。ダボ継ぎはしませんでしたが、しっかりくっつきました。
あとは好きな塗装をしましょう。私はワトコオイルのミディアムウォルナットを使いました。カフェ板は吸い込みが強い気がします。色付きのオイルはシミに注意です。
コツは、1度目は薄く軽く塗ること。全体的に塗って少し乾かしたら拭き取り、2回目はウェット研磨をしました。2度目はたっぷり塗っても大丈夫でした。最後に綺麗に拭き取って乾かしたら出来上がりです。
棚板が準備できたら、下からビスで固定します。ビスは棚板を突き抜けないしまわないように、適切な長さのビスを選びましょう。
ハンガーポールのすぐ上に棚板を取り付ける場合、ハンガーポールを先につけてしまうと、ポールが邪魔をしてインパクトドライバーが入らなくなるので、棚板を先に取り付けるようにしましょう。
まとめ
今回作った棚柱を使った棚は、3本のチャンネルサポートを使い、1400ミリの長さで奥行きが400ミリの棚を3枚乗せました。ハンガー部分は、Tシャツくらいの短いもの掛けるくらいの高さです。
部品は自由に付け替えることができるので、配置を変えることができるのも嬉しいですね。強度を出すには、下地にしっかりとビス止めをすることです。垂直や並行の出し方も参考にしていただければと思います。
白をやめ、クロームで統一しましたが、白い壁にとてもマッチしてとても素敵になったと思います。クロームにして返ってよかったと思うくらい。
所々隙間があるので、背の高いタンスよりも圧迫感がなく、すっきりとおしゃれなお店みたいな棚が出来上がりました。おしゃれな収納にしたいと思う方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回部品を購入したお店は加藤金物さんです。とても親切で良いお店でしたよ!