断熱材と壁紙でフェイク梁を作る

殺風景な天井を、おしゃれな雰囲気に魅せてくれる化粧梁。本物の木材を使わず、工作感覚で設置してみました。カッターで切れて軽いスタイロフォームという断熱材と、リアルな木目の壁紙で簡単に作る方法をご紹介します。
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なんちゃて梁の作り方

スタイロフォームで成形する

断熱材として使われているスタイロフォームですが、私は丸鋸のカット台として使用していたものが、少し古くなってきたので、こちらを再利用して作りました。

このスタイロフォームという断熱材は安価で、ホームセンターなどで手軽に購入できます。厚さは色々ありますが、フェイク梁としての材料で考えると、薄いものの方が扱いやすいかと思います。

少し刃の跡がありましたが、裏側が綺麗なら問題ありません。カッターで簡単に切れますが、しっかり直線が出るように注意します。ある程度刃が入ればパキンと割ることができます。
スタイロフォームの再利用
幅は9センチにしました。本物の梁のサイズは105センチくらいのようなのですが、それだとちょっと材料が足りなかったのと、天井がそれほど高くないので、圧迫感のことを考えて、このサイズにしました。

材料を切り出せたら、スタイロフォームを接着して成形していきます。スタイロフォームは普通の接着剤だと溶けてしまうようなので、グルーガンを使ってみましたが、簡単にしっかりと接着することができました。

ただ、グルーガンははみ出すと後で壁紙を貼るときにボコボコ感がでてしまうので、そこだけ注意です。難しいようであれば、発泡スチロール用の瞬間接着剤を使った方が良いかもしれません。

ちなみに木工用ボンドでも接着できるそうです。

まずはコの字型に組んでから、フタをするような感じで接着します。細切れになってしまったものも使いたかったので、天井にくっつく部分は所々開いてしまいましたが、特に問題はありませんでした。

クランプを使ってしっかりと圧着させました。
スタイロフォームの接着

フェイク梁を天井に固定する方法

フェイク梁を設置する場所は、このように廻り縁がありますので、これを避けるように梁をカットして、壁にピタッとつくようにしました。
なんちゃって梁
このようにピッタリとはまるように木材を切り出して
フェイク梁の固定方法
それを設置する場所にビスで止めました。スタイロフォームの厚みを考慮して取り付けます。
フェイク梁固定方法
廻り縁の厚み分、少し隙間が出来てしまったので、端材を差し込んでビスで固定しました。
フェイク梁
天井に着く部分に両面テープを貼り
フェイク梁の固定
取り付けた木材に差し込むようにします。材料が長く取れなかったので、このように2分割して作りましたが、差し込みやすくて返って良かったです。下からググッと上に押しつけて、両面テープの力で貼り付けます。

強力な両面テープならこれだけで大丈夫だと思いますが、不安な場合は虫ピンやビスを数箇所に入れれば安心です。これで本体の取り付けは完了です。
フェイク梁の固定方法

木目のクロスを貼り付ける

次に木目のクロスを巻き付けるように貼ります。使用した壁紙はサンゲツリザーブ RE-51323という商品です。とてもリアルな木目のクロスでした。スタイロフォームにも問題なく貼り付けることができました。
木目の壁紙
貼り方は壁に貼る時と同じ要領です。まず手前部分に貼り付け、角の部分に切り込みを入れながら巻き付けるように貼りつけて、カッターで際の処理をしたら完成です。

一晩おき、クロスの糊が完全に乾くとだいぶ落ち着いて、少し気になっていたボコボコした感じもなくなりました。本当の木のように見えます。

ただ、廻り縁になんとなく違和感があったので、マスキングテープを貼ってみました。
廻り縁にマスキングテープ
なかなか良くなりました!
フェイク梁

スタイロフォームで作るフェイク梁の良いところ

化粧梁を後付けする方法として、本物の木材を使って作ることも考えました。スタイロフォームを使うメリットはなんといっても安く作れるというところです。910×1820のサイズでも1,000円以内で購入できますので、木材と比べると本当に安く済みますね!

カッターで簡単に切ることができ、接着剤で成形するだけなので、工作感覚で簡単に作るところも良いです。そしてとても軽いので、施工もしやすく万が一落ちてしまっても安全です。

メリットだらけのスタイロフォームを、本物の木で作るものに勝るとも劣らない化粧梁にするには、貼り付ける壁紙のリアルさが大切です。

最近の木目クロスはとてもリアルで優秀ですが、できればサンプルを取り寄せて、実際の質感を確かめてから購入しましょう。生糊つきのクロスが貼りやすくて便利です。

まとめ

梁のある部屋ってとってもおしゃれに見えますよね。家を建てる時には思いつかなかったけれど、後付けできると知った化粧梁。しかもdiyで安く簡単にできるとしたら、もうやってみるしかない!

天井にどうやって固定するのかが難題でしたが、端材を壁に固定してはめることで、しっかりと取り付けることができました。素材自体が軽いので、落ちる心配はほぼありませんし、落ちたとしても怪我をする心配もありません。

殺風景な天井のおしゃれなアクセントとなり、大満足の今回のdiy。やってみたいなと思いましたら是非参考にしていただけると嬉しいです。

最後までお読みくださり、ありがとうございます!!