立ったままちょっと手を洗ったり、収穫した野菜を洗ったり、あると便利だろうなと思い、ずっと欲しかったガーデンシンク。もともとあった立水栓を壊さず、コンクリートなどは使わずに、女性でも気軽に施工できる方法で作りました。
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ガーデンシンクの基礎は小さなウッドデッキ
こちらが施工する前の状態です。このように立水栓があり水受けもあります。
これを撤去することなく、うまく基礎を作るにはどうしたらいいか考えた結果、小さなウッドデッキを作り、すっぽりと隠しつつ引き続きその機能は使うことにしました。
まずはインターロッキングを水平にならべて、その上に根太となる木材を乗せます。
そこに床材を並べます。床材には腐りにくいサーモウッドを使いました。ちょうど良い長さのものが家にあったのでそれを使い、足りない分を買い足しました。
コストカットのため、家にあったものより、板厚の薄いものを買い、上底にして高さを合わせることにします。排水ホースを通すための加工をしなくてはいけないので、むしろ薄い板の方が好都合でした。
板を並べたら、床材と根太をビスで固定して、周りに幕板を貼り付けたら完成です。
根太とインターロッキングは固定されていないので、簡単に取り外しもできます。
立水栓の蛇口を二口蛇口に交換
既存の立水栓には庭に水を撒くための散水ホースリールがつながっています。この蛇口を二口蛇口に交換して、一つはホースリールに繋いで今まで通り使い、もう一つをシンクの蛇口に繋ごうと思います。
古い蛇口を取り外す前に、水道の元栓を閉めます。作業中は断水になってしまうので、家族がいない時間に行いました。
蛇口をひねって、水が止まっていることを確認したら、モンキーレンチでつかみ半時計周りに回します。根本に負荷がかからないように気をつけながら、最初はゆっくり。
蛇口が外れたら、シールテープの残りカスなどのごみをきれいに拭き取ります。新しい蛇口にシールテープを巻く前に、何回転で締め付けできるか確かめておくと良いです。
そうすることで、中途半端なところで回転できなくなり、斜めになってしまうことを防ぐことができます。蛇口は途中で締まらなくなっても逆回転にはできないので、その場合一度外してシールテープを巻き直し、やり直しになってしまいます。
何回転で締め付けができるか確認できたら、実際にシールテープを巻き付け(7回転巻きました)、テープを爪でねじ山に馴染ませたら準備完了。時計回りにしっかりとねじこみます。
水道の元栓を開き、水漏れがないか確認できたら、蛇口の交換は完了です。思ったよりも簡単でした。
ガーデンシンク本体の作り方
本体も加工しやすい木材で
ガーデンシンク本体も、加工しやすい木材で作ることにしました。レンガを積んで作るのはハードルが高いので、木材でテーブルのようなものを作り、作成したウッドデッキの上に置くだけのものにします。
耐久性が気になるところですが、防腐塗料を塗って作り、腐ってしまったら直せばいいかな?くらいの気軽なものにすることにしました。天板を支えるための四角の枠を組み、足をつけます。
サイズは幅が80cm、奥行きが46cm、高さが63cmです。購入予定のシンクのサイズや立水栓の位置などを考慮して決めました。シンク自体の高さは63cmですが、ウッドデッキの高さを入れると、70cmくらいになります。
足にはゴムをつけて、木(足)と木(ウッドデッキ)が触れ合わないようにします。木と木が触れ合うと腐りやすくなってしまうんですよね。足がついたらいくつか補強を入れて安定させます。都度、並行や垂直を確認しながら調整していきます。
シンクを支えるための木材を2本入れました。ここで一度屋外に出し、全体的に防腐剤を塗って乾かします。
ステンレス製のシンクと蛇口を激安で購入
シンクはアマゾンの激安商品を、中古でさらに安く購入しました。38㎝×33㎝と小さめのもの。少しへこみがありましたが、私的には許容範囲です。
蛇口も激安です。シンクに蛇口を取り付ける穴が空いていますので、そこに蛇口を差し込み、裏からネジで締め付けるだけです。排水ホースも簡単に取り付けできました。
ガーデンシンクの天板は切り抜き工程なし
天板に板を使うと、シンクをはめ込むために切り抜きをしなくてはいけません。私はジグゾーを持っていないので、ドリルで穴を開けながらノコギリで切り抜くしかないのですが、その作業がとても面倒だったのと、それと・・なんだか勿体無いじゃないですか!
それで考えたのが、細い板を組み合わせて貼っていき、天板にするという方法です。杉の荒材ですが、まずは透明のクレオトップという防腐剤を塗り、乾かして本体に貼ってから、キシラデコールを重ね塗りしました。
部分的にタイルを貼っておしゃれ感を出す
天板の周りに幕板を貼ろうかと思っていたのですが、タイルが余っていたことを想い出して使ってみることにしました。接着剤を塗ってタイルを貼り、板などを使ってしっかりと押し付けた後、一晩放置しました。
翌朝、水を含ませたスポンジで濡らし、5分くらい置いてから表面の紙を剥がします。目地材を埋め、半乾きになったところで拭き取って、完成です!
ガーデンシンクの取り付け方
完成したガーデンシンクをいよいよ取り付けます。まずは立水栓側。蛇口の吐水口を取り外します。根本をくるくると回して簡単に取れました。
そこにシンクに取り付けたホースを繋ぐだけです。シンクの蛇口からちゃんと水が出て、水漏れもありません。排水ホースをウッドデッキの穴に差し込んで、もともとあった水受けに流し排水します。
完成です〜!足の部分はミルクペイントforガーデンのミルクティーグレージュにしました。ミルクペイントforガーデンは外用の塗料で水に強いようですよ。下にはものを置くスペースもあるので、よく使うものを置いています。
排水ホースがちょっとダサいので、隠すことができて一石二鳥です。高さは足の付け根より少し低いくらい。使いやすい高さになったと思います。
自分で作れば激安!ガーデンシンクの材料費
最後に、今回のDIYにかかった費用です。塗料やビス、タイルや木材の端材など、家にあったものを利用したものについては材料費には入っていません。シンクやシンク用の蛇口は、なるべく安いものを探し、天板に大きな板を使っていないので、だいぶコストカットができたと思います。
反対に、立水栓につける二口蛇口は大切な部分なので、日本製のしっかりしたものを選びました。
デッキ木材 | サーモウッド | 2,388円 |
デッキ下地 | インターロッキング | 576円 |
シンク | 防腐木材2×3 | 1,998円 |
杉野縁 | 598円 | |
足につけたゴム | 329円 | |
天板 | 杉荒材 | 544円 |
タイル目地材 | 299円 | |
シンク | 3,690円 | |
シンク用蛇口 | 2,190円 | |
二口水栓 | 4,244円 | |
合計 | 16,856円 |
まとめ
今回作ったガーデンシンク、一番時間がかかったのは素材選びです。コンクリートを使ってレンガを積んだり、モルタルのシンクやアイアンの足など。単管パイプやアルミパイプなどで組むことも考えました。
ですが、施工のしやすさや現状復帰のしやすさなど考えると、木材が一番良いという結論になりました。古い立水栓や水受けを隠せるように、小さなウッドデッキをつけたのは思いつきでしたが、とても気に入っています。
ガーデンシンクはホームセンターなどで既製品も販売していて、簡単に設置することもできますが、少し手をかけるととても素敵で使いやすい自分だけのオリジナルシンクができます。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。