オープンすぎる庭をどうにかしたい! 本来ならば、木材を使ってウッドフェンスを作りたいところですが、束石を埋めるスペースがないので、地中固定金具を埋め込んで柱を立て、ワイヤーフェンスを作りました。コンクリートは使いたくないけどフェンスを立てたいという方必見です。
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目隠しワイヤーフェンスの材料と費用
目隠しフェンスの立て方には、色々な方法があります。どの程度までのプライベート空間を望むのかや、どこまでの予算を使えるのかなどによって随分と変わってくると思います。色々なやり方を検討した結果、このやり方が一番簡単で安くできるものかと思います。
目隠しワイヤーフェンスの材料
使ったのは土の中に杭のように打ち込んで使う、地中固定金具と、90ミリの角材。それからコンクリートの基礎などに使う建材資材のワイヤーメッシュです。
柱に使う木材を何にするかで、地中固定金具のサイズも変わるのですが、私は柱に90ミリの角材を使うことにしました。このサイズの角材は比較的安価で購入できますし、どっしりとした安定感の柱になります。
今回初めて知ったのですが、ホームセンターのカットサービスは厚みの制限があるところが多いんですね。3メートルの角材は車に乗せることが出来ないので、90ミリの角材をカットしてくれるところを探すのが大変でした。
ホームセンターでカットしてもらいたい場合は、角材カットサービスをやっているかどうかを確認した上で購入してくださいね。
その柱材に合わせ、90ミリの角材用の地中固定金具を探しました。これがなかなか見つかりませんでしたが、ジョイフル本田さんでやっと発見しました。残念ながら配送はやっていなかったので、ウェブで予約をして店舗まで取りに行くというかたちでゲット!
2×4用やラティス用(67ミリの角材用)の金具であれば、割と見つけやすいので、金具に合わせた柱のサイズにするというのも良いと思います。地中固定金具のサイズは、セットする木材のサイズの他に長さがあります。
土の中に埋まる部分の長さが長ければ長いほど、しっかりとした柱を立てることができるので、なるべく長いものを選びたいところですが、あまり長すぎても打ち込むのが大変になってしまいますので難しいところです。
私の場合は、全長が550ミリで、地中に埋まる部分が400ミリのものを使ったのですが、土が硬くて打ち込むのにかなり時間がかかってしまいました。
ワイヤーメッシュは、資材などを扱う大きめのホームセンターに行くと見つかります。太さに種類があって、私の行ったお店では、2.5ミリのものと5ミリのもの。この2種類が販売されていました。私はより軽くてしなやかな2.5ミリの方を選びました。
大きさは1メートル×2メートルなので、そのままでは乗用車に乗せることが出来ず、ホームセンターの軽トラック無料貸出サービスを利用して、自宅まで運びました。
目隠しワイヤーフェンスDIYにかかった費用
地中固定金具 | 90×550ミリ | @1,480×5個 7,400円 | ジョイフル本田 |
杉柱材KD | 3000ミリ | @2,290×3本 6,870円 | ロイヤルホームセンター |
ワイヤーメッシュ | 2.5ミリ | @415×2 830円 | コーナン |
ステップル(固定釘) | 1箱 | 248円 | カインズホーム |
合計 | 15,348円 |
5本の柱を立ててワイヤーメッシュを2枚使い、高さ1メートル50cm、4メートルの幅のフェンスをたてた場合の値段です。塗料などは家にあったものを使いました。
目隠しワイヤーフェンスの作り方
それでは実際に作った時の様子を、順を追ってご紹介します。
ワイヤーメッシュの錆止め塗装
ワイヤーメッシュはそのまま使うとすぐにサビてしまいます。サビた感じも味があっていいのですが、私は2.5ミリの細い方のワイヤーメッシュを購入したので、サビてしまったら折れやすくなってしまうような気がして、サビ止めを目的とした塗装を行うことにしました。
まずは下地処理として、シリコンオフスプレーを吹きかけて、布で油や汚れを拭き取ります。その後、屋外用の塗料、ミルクペイントのミモザイエローを塗りました。爪を立てると削れますが、サビ止めになればいいや。くらいの感じなのでO Kとします。
角材は研磨と塗装
90ミリの角材は、3メートルのものをホームセンターで半分にカットしてもらって持ち帰りましたので、角を少しサンダーで研磨して防腐剤を塗るだけです。
防腐剤は家にあったクレオトップのクリヤーを塗り、一晩乾燥させてから、キシラデコールを重ね塗りしました。
地中固定金具を打ち込む
地中固定金具を土に打ち込みます。ぴったりのあて木があるとやりやすいです。角材の端材があればベストですが、なかったので家にあった端材を組み合わせて作りました。
あて木を入れてゴムハンマーで叩くだけなのですが、個人的にはこの作業が大変でした。柔らかい土ならば簡単なのかもしれませんが、とにかくうちの庭の土は硬い・・・。ある程度まで打ち込むと全く動かなくなり、明らかに何かに当たっている様子でした。
インパクトドライバーの延長ビットを購入し、その先にコンクリートビットを装着して、当たる何かを崩そうと試みましたが、結局穴を掘ることに。大きな石がゴロゴロしていたので、それを少しづつ掘り出してやっと打ち込むことが出来ました。
穴を彫ってしまうと周りが緩くなってしまうので、できれば掘りたくなかったのですが、400ミリほど地中に埋まったことになっているので、雨降って地固まるだろうということにしました。打ち込んだ金具に柱を入れて、垂直を確認しながら根本のナットを閉めます。
ワイヤーメッシュを柱に固定する
柱が立ったら、ワイヤーメッシュを柱に固定します。固定にはニップルというコの字型の釘を使いました。
これでワイヤーフェンスの完成です。
ビフォー。
アフター。
この状態では、まだまだ丸見えですが、少しづつ植物を育てて自然な目隠しができるようにしたいと思います。
目隠しフェンスの種類とそれぞれのメリットデメリット
目隠しフェンスといっても種類は様々です。どこまで目隠ししたいか、費用はどれだけかけられるかなどによっても選び方が違ってくると思います。また、状況によっては妥協しなければならないところもあります。
最後に目隠しフェンスの種類とそれぞれのメリット、デメリットをご紹介しますね。
ウッドフェンス
しっかりと目隠しができるので、完全なプライベート空間を楽しめます。お庭で楽しんでいるときに、前を通る人の視線を気にする必要がないことが大きなメリットです。
その反面、風の抵抗を受けやすくなるため、しっかりとした基礎が必要となります。基本的な作り方は穴を掘って束石を埋め、コンクリートで柱を固定するという方法です。水平や垂直も正確に出さないといけないので難易度は高めです。
束石を埋めるにはある程度のスペースも必要ですし、コンクリートを使うと後々大変なことになるような気もします。また、ウッドフェンスを立てることで陽当たりが悪くなる可能性もありますし、完全な目隠しは防犯上の問題もあるかもしれません。
ワイヤーフェンス
今回のワイヤーフェンスは、なんといっても安くて簡単にできることが最大のメリットです。風の抵抗を受けにくいので、強度はウッドフェンスほど必要ではありませんし、水平も垂直もそれほどの精度を出さなくても大丈夫です。植物を使ってさりげない目隠しを作ることが出来ます。
デメリットは完全な目隠しは出来ないということ。植物が育つにも時間がかかります。つる性の植物を育てる場合、誘因する手間もあります。
生垣や樹木での目隠し
生垣や樹木での目隠しは、基礎などが必要ないということですね。季節によって表情が変わり、目隠しという目的意外の魅力があります。台風や地震などの影響を受けないというのもいいですね。
ただ、定期的なお手入れが必要になるので、維持費に関しては一番かかってきてしまうのではないでしょうか。病害虫の管理、剪定、樹形の維持など。楽しみながら行えるかどうかを考えてから選ぶ必要がありそうです。
まとめ
今回のワイヤーフェンスで苦労したのは、地中金具の打ち込みでした。ふかふかの土のお庭なら、簡単に設置できると思いますが、土壌が硬い、石がゴロゴロしているという庭だと、結局穴を掘らないといけなかったりします。
それでも、コンクリートなどの特別な素材を使わず、柱が建てられるのは大きな魅力。400ミリほど地中に埋まっていますので、時が経つごとに土が固まり、安定するのではないかと思います。
これから土壌改良をして植物が元気に育つ環境を作りつつ、ワイヤーフェンスを花やグリーンでいっぱいにして、自然な目隠しを作っていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
参考になれば嬉しいです。