築20年を超えると寿命を迎える箇所が色々出てきます。キッチンの水栓もその一つ。キッチン水栓の使用頻度はかなり高いと思われますので、経年劣化にプラスして寿命を迎えるのも早い箇所なのかもしれません。水回りはDIYでの修理はハードルが高そうに思われますが、状況によっては思ったよりも簡単にできる可能性もあります。
この記事では、私が実際にキッチン水栓をDIYで交換した時の様子をご紹介しています。キッチンの水栓を自分で交換してみたい!そんな方の参考になれば嬉しいです。
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DIYキッチン水栓交換の注意点
DIYでキッチンの水栓交換をする場合、事前に確認しておかなければならない注意点がいくつかあります。キッチン水栓を購入する前に、ご自宅のキッチン水栓の状況を理解しましょう。
施工方法を確認する
キッチン水栓にはいくつかの施工方法がありますが、シンク下から水栓の根元を見れば確認することができます。水栓の根元がネジになっていて、それを下からナットで締め付けて固定されているものがナット固定式。
水栓の根本から、本体固定ナットで固定されている。これはボルト固定式で、根本から細長いナットが見えるので、そちらで確認することができます。この2種類が下面施工というもので、古い混合栓のほとんどがこの二つのどちらかだと思います。
最近では取り付けのしやすい上面施工のものが多く、上面施工の場合はシンク下に潜らずに、水栓の根本のネジを上から緩めることで外すことができます。
下面施工 | ナット固定式 |
ボルト固定式 | |
上面施工 |
古い水栓を外すことができるかどうかをチェック
我が家のキッチン水栓は下面施工のナット固定式でした。外した後のものがこちらです。工具はこれを取り外すために購入したものです。1,500円くらいでした。少し固かったですが工具を使って簡単に外すことができました。
根本のナット部分を見ていただくとわかるかと思いますが、ナット部分は金属ではなく、プラスチックか樹脂製のようなものでした。そのため固着せずすんなり外せたのかもしれません。
キッチンの水栓交換は、取り付けよりも外すことのほうが難しいと言われていますので、外せるかどうかを確認することはとても大切です。長い年月をかけて石灰化している箇所があると、固着してしまいDIYで外すのは難しくなってしまいます。
確実なのは工具を使って、まずは外せるかどうか試すこと。固着してしまってびくともしない場合は諦めて業者さんに頼むのが無難かと思われます。
キッチン水栓の外し方
それでは、キッチン水栓の外し方を実際の作業の様子から解説しますね。取り外す前に水を止めます。シンク下に水栓のハンドルがありますので、それを右方向に止まるまで回します。お湯と水の両方のハンドルをしっかり閉めて、水が出ないかを確認してから作業に入ります。
次にお湯とお水につながっている2本のホースをソケットから外します。ソケットとホースの繋ぎ目に外れ止めと外れ止めカバーがありますので、まずそれを外します。外れ止めはクリップのような形をしていて、左右に押し広げると外れました。外れ止めの上に白いプラスチックのカバーがしてありました。
外れ止めを取ったら、ホースを上に引き抜きます。ホースの中に残っていた水が出てくることがあるので、濡れないように注意してください。お湯とお水のホースが抜けたら、シャワーホースも抜きます。オレンジの部品を下げながら引き抜くようですが、なんせ暗くて字が見えない!上げ下げしていたら抜けたという感じです。
3本のホースが抜けましたが、問題はここからです。上の方にある固いナットを外さなければいけません。先ほどもご紹介しました通り、こちらの専用の工具を購入しました。(値段は変わっている可能性があります)
三栄水栓 【ナット締付工具】 対辺約38mm PR357 1,464円
ナットの形に合わせて工具をはめて。左周りに回します。少しでも緩めることが出来たら、あとは手でくるくると回せます。そのままナット類をホースから取り外します。
ナットが全部外れたら、あとは上から引き抜くだけでした。これで取り外しが完了です!
キッチン水栓の選び方
新しいキッチン水栓の選び方のチェックポイントはこんな感じです。一応重要度の高い順に並べてみました。
- ワンホールかツーホールか
- 対応穴径
- 施工方法
- 説明書の詳しさ
- メーカー
- シャワーの有無
- 浄水器一体型か
- 値段
- デザイン
キッチン水栓の対応穴径を調べて、今ある穴に合うかどうかを確認してください。ちなみに私の家の古い水栓はMYM270/770シリーズですが、取り付け穴径がφ35mm〜φ39mmで、新しい水栓も同じでした。
施工方法は前に書いたように、上面施工と下面施工がありますが、取り付けやすさから考えると、絶対に上面施工!と考えました。
レビューなどを確認して、「説明書が詳しくて簡単に取り付けできた」というコメントがついているものを探すと、やはり国内メーカーになりました。Amazonなどでは海外製の安くて良さげに見えるものがたくさんありましたが、施工のしやすさや耐久性、機能性で比較すると、やはり国内メーカーかなぁ。と思いました。
キッチンのシャワーは、私的にはあるのが必須でした。シンクのお掃除をする時や鍋に水を注ぐ時など、シャワーがあると便利なんですよね。一度シャワー付きの水栓を使ってしまうと、シャワーなしには戻れないと思います。値段が安いとシャワーつきでないことがあるので、間違えないようにしましょう。
最近では浄水器一体型のものも多くありますが、ごつくなってしまうことと、お手入れが面倒くさい気がしたので浄水器一体型は避けました。
あとは値段とデザインですね。どこまで求めるか、どうしても譲れないこだわりがあるのかで変わってきますね。私はグースネック水栓に憧れがあったのですが、大きく圧迫感が出てしまうことに懸念がありました。
アナログが好きなのでタッチレス水栓という選択肢はなし。などなど迷いに迷って決めたのがこちらの水栓です。(値段は変わっている可能性があります)
LIXIL(リクシル) INAX キッチン用 ワンホールシングルレバー混合水栓 ハンドシャワー付 エコハンドル RSF-833Y 17,449円
キッチン水栓の取り付け方
キッチン水栓の取り付け方ですが、上面施工の水栓ならば簡単です。商品によって多少異なるかもしれませんが、参考までに解説しますね。
上面施工金具を穴に入れます(向きがあるので説明書通りに)抜いていたネジを入れて、ドライバーで固定します。インパクトドライバーなど高速回転する電動工具は使用禁止です。手でしっかりと締めます。
上面施工金具が取り付けできたら、その穴にホースを差し込んで、根本のネジで固定。根本をくるっと回してネジを隠したら上面完了です。なんて簡単なんでしょう〜〜。
あとはお湯のホースとお水のホースをソケットで繋ぎ、シャワーホースも繋ぐ。シャワーホースを繋ぐのに少し迷いましたが、説明書をよく読めば簡単です。シンク下に段差などがあり、シャワーホースが引っかかる場合は、シャワーホースの根本のパイプを少し手前に曲げてあげればOKでした。
最後に水栓のバルブを開き、お水とお湯がちゃんと出るか、水漏れを起こしていないかを確認したら完了です!購入したのは水栓本体と専用工具。20,000円で取り替えることができました!
まとめ
我が家のキッチン水栓は、壊れそうな前兆がありました。水を止めているのにポタポタと水が落ちることがあって、その度にギュッと押すようにして止めていたのですが、その行為がさらにとどめをさしてしまったように思われます。
最終的にはお湯方向で水を止めると、溢れ出してしまうため、シンク下のバルブを締めるなどの対処をしつつ、急いで交換することになりました。以前から取り替えたいと思っていたので、前知識は持っていたためトラブルもなく交換ができましたが、DIYでキッチン水栓の交換をするときは、注意点やリスクを頭に入れた上で作業してくださいね。
無理だと思ったら諦める勇気も必要ですが、私でもできるのだからきっとあなたにもできるはず。難しく考えずに挑戦してみるのも楽しいですよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。参考になれば嬉しいです。