IKEAで購入したデスク。シンプルでおしゃれだったので長く愛用しましたが、いよいよ使わなくなったので、ローテーブルにリメイクしてみました。解体してみると、材料のほとんどがフラッシュ構造でしたが、うまくできたと思います。
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軽くて丈夫なフラッシュ構造の家具
家具を解体したことのある人は知っていると思いますが、軽い家具はフラッシュ構造であることが多いです。フラッシュ構造とは、化粧板で芯材とハニカム構造のダンボールを挟んで形成した材料のことです。
中身を空洞にすることで、軽い家具を作ることができます。また、ハニカム構造のダンボールは意外と強くて、上から少々の力を加えてもびくともしません。重いものを載せるような場所でなければ、このようなフラッシュ構造の板は、軽くて丈夫、コスパも良いというメリットがたくさんある材料なんですね。
構造を調べるために解体してみる
このIKEAのデスクはどうでしょうか?とても軽くできているので、フラッシュ家具だとは思いますが、全部がフラッシュ構造なのか、それとも一部分だけなのか。まずはそれを調べるために、解体してみました。
天板は2枚の板が使われています。両サイドには2箇所穴が開いていて、デスクの上で使う電気製品(照明や充電器など)のコードを通すことができる作りになっています。
横に倒すとこんな感じで、天板を2枚の横板で挟んで脚にしていて、背面を隠すように板が入っています。見えているネジを外せば簡単に解体できます。
一番しっかりしていそうな、横の2枚の板を外して切ってみると、フラッシュ構造ではなく中身がありました。MDF合板でしょうか?
そのほかのところは、全部フラッシュ構造でした。
脚をカットするだけなら簡単そうだけど・・・
リメイクする場合、このような構造になっていることを知った上で設計しないといけません。奥行きや横幅は変えずに、脚の部分だけをカットして高さをかえるだけなら、簡単にできそうです。
フラッシュ構造の板を加工して使う方法
今回は、奥行き・幅ともに一回り小さくするため、少し加工が必要でした。天板は穴を避けたいので、真ん中でこう切ります。
こうやって切ると、端っこの木枠を切り落としてしまうので、切り口がハニカムダンボールになってしまいます。なので、ここに合板を何枚か重ねて押し込みました。
切り口は、背面にあった薄い板をカットして使いました。(木口テープなどを使っても良いですね。)木工用ボンドを塗って一晩圧着。境目がちょっと目立ちましたので、あとでペンキを塗ってごまかしました。
ローテーブルの組み立て方
デスクから材料を切り出して、木口の処理ができたので組み立てます。まずは天板に足となる横板を固定します。天板の上からビス止めするので、ビスの頭をダボで隠します。ボンドも塗っておきます。
裏からはL字金具でビス止めもします。線のところまで下地が入っているので、しっかりとビスを固定することができます。
これでだいぶ安定感が出ましたが、最後に背面に板を入れておくと、完璧な安定感になります。ここは、脚の部分(フラッシュ構造ではなかった部分)から切り出して作りました。はめ込んだら、両脇からビスを止めて組み立て完了です。
最後にダボ埋めした部分や、傷がついてしまっている部分などを、白いペンキをぼかすように塗って完成です。ミルクペイントのアンティークメディウムなどを使って、エイジング加工をしても良いかもしれませんね。
まとめ
古くなった家具は、なんとかリメイクして再利用したいと思いますよね。私は食器棚や本棚、婚礼タンスや今回のようなデスクなどを解体した経験があるのですが、ほとんどの家具はフラッシュ構造でした。
サイズ通りに切り出したとしても、新たに組み立てる時に、芯となる木材を入れないといけない場合がほとんどだと思います。今回は天板だけ芯材を入れて補強し、脚と、補強のために入れた背面の板は、合板だった横の板を切り出して使いました。
軽くて丈夫なフラッシュ家具ですが、リメイクするにはこういった加工が必要になってくるんですね。正直言うとリメイクするよりも、新しく木材を買ってきて作った方が断然楽だと思います。
ですが手間をかけても、もう少し使いたいと思うならば是非チャレンジしてみてください。長く使っている家具、手をかけたならなおさらに愛着が湧いてくると思います。何より費用がかからないというのがいいですよね!
また、今まで解体した家具の中で、唯一フラッシュ構造でなかったのは桐のタンスです。桐のタンスはリメイクして再利用するにはもってこいです。もしも桐のタンスをお持ちでしたら、解体して板としても再利用できるので、DIYをする人はぜひとっておいてくださいね。捨てたらもったいないですよ!
参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。