洗面台交換DIY 古い洗面台を撤去する

ずっと気になっていたけれど、手をつけられずにいた洗面台。思い切ってリフォームすることにしました。水回りのリフォームは、やり方を間違えると大惨事になりますが、素人の女性でも1人で撤去することができました。

この記事では、洗面台の撤去をする上で、気をつけたことや、作業を行った手順などを紹介しています。ぜひ最後までお読みください。
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そもそも洗面台って動かせるの?洗面台の作りを理解する

我が家の洗面台は、新築時につけてもらったもので、上が鏡を含めた棚になっている縦長のものです。洗面ボウルを挟んで、下には扉のついた収納があります。よくある普通の洗面化粧台ですね。

洗面台の上だけ外す

まずは洗面台の上だけ外します。こちらは四隅のビスを外すだけなので簡単です。ビスはビスカバーなどで隠されていますので、それを外してビスを抜くだけです。最後の1本を外すと、前に倒れてきますので注意してくださいね。
洗面台を自分で撤去

洗面台を自分で撤去
洗面台の裏にはコンセントがありました。こちらを抜けば撤去完了です。このコンセントの穴をどうするかですが、新しく設置する洗面台が、同様のタイプのものならばこのままで良いと思います。私はこの後造作洗面台を作るつもりなので、少し考えないといけないですね。

洗面台を自分で撤去

これで、洗面台の上の部分だけを外すことができました。ここに大きめな鏡を設置したり、棚を作ったりするだけで、随分とオシャレになると思います。ここから先は、洗面台の下の部分の外し方になります。

壁と洗面ボウルの間に隙間があり、そこに物を落としてしまうことが度々ありました。落としてしまった時は、なんとか取り出そうと、持ち上げたりしてみましたが、上に少し持ち上がるだけで、前後に動かすことはできません。

ですが、下の扉の中にある給水管や排水管をよく観察すると、どのような作りになっているのかを理解することができました。洗面台を撤去するには壁と床に繋がっている部分の連結を解除する必要があります。

止水栓と混合水栓

こちらは洗面台を下から見た写真です。水道の蛇口がふたつついていますね。左からはお湯、右からは水が出てきます。まずは、この蛇口を時計回りにひねって水を止めましょう。

水が出ないかを確認してから次の作業に移ります

水が出ないか確認したら、ホースの根元についている六角ボルトを、モンキーレンチなどで反時計回りに回して外します。この時、止水栓に負荷がかからないように注意しましょう。これで止水栓と混合水栓の連結が解除できました。
洗面台を自分で撤去

止水栓と洗面台

次は、止水栓と洗面台の連結を解除します。壁と蛇口の間に板がありますので、このままでは動かすことができません。無理に動かそうとすると、水道管が折れてしまう可能性があるので危険です。
洗面台を自分で撤去

こちらは撤去作業中の写真です。洗面化粧台の裏に貼ってある板は薄いベニヤでしたので、ドリルで穴を開けながら、手で割ることができました。

洗面台を自分で動かす

止水栓と洗面台の連結を解除するには、水道の元栓を締めて水道を止め、止水栓を引っこ抜くという方法もありますが、素人がそれをやるのは危険です。壁の中の水道管が折れたりすると大惨事になります。

洗面台を壊すことになりますので、再利用はできなくなりますが、廃棄して新しい洗面台を入れる場合は、このやり方が良いと思います。

排水管と床

最後に排水管を外します。こちらは、洗面ボウルの根元のネジをゆるめてひっこ抜くだけなので簡単です。排水管に残っている水が流れ出す可能性があるので、バケツや雑巾などを用意して行うと良いです。
洗面台を自分で撤去
これで全ての連結が解除できましたので、後は手前に引くだけです。かなり重いのですが、洗面台の下に毛布などを入れて引っ張ると、女性1人でも簡単に移動することができました。
洗面台を自分で撤去
これで撤去の完了です。

撤去した洗面台の解体と処理方法

撤去した洗面台の処分方法は、お住まいの地域ごとに異なると思いますので調べてくださいね。私の地域では事業系一般廃棄物とされるようで、市の処理施設に持っていけば、有料で処分してくれるとのことでした。

処理施設までは自分で運ばなくてはいけないので、車に乗せられるくらいの大きさに解体することにしました。洗面ボウルと本体はしっかりと接着されていて厳しいので・・・。

洗面台を自分で撤去

ひっくり返して本体の方から解体しました。私はこれまで、古い家具をたくさん解体してきましたが、欠かせない道具はタガネです。タガネとトンカチがあれば、大体のものは解体できますよ!

洗面台を自分で撤去

下の部分さえ解体できれば、車に載せることができます。洗面ボウルは陶器なので、トンカチで叩けば割れますが、破片が飛び散ったり後処理は大変でした。

洗面台を自分で撤去

ある程度コンパクトにしたら、ガラ袋を2重にしたものに入れて持っていきました。

洗面台が臭い原因は色々あった

洗面所に行くと、なんとなくこもったような嫌な匂い。洗面台を撤去してみると、その原因は排水だけではないことがわかりました。大きな原因は水漏れです。水漏れが原因で床や壁は傷んでいましたし、洗面台本体の木材は下の方が腐っていました。

下の扉を閉めてしまうと、通気性も悪くなるので、隣で乾燥機を回したりすると、湿気がこもってしまっていたことも原因かと思われます。

排水管が外れてしまい、下が水浸しになったことがあり、もちろんすぐに掃除をしたのですが、その時に手の届かないところまで浸水していたのを放置していたことも原因だと思います。

それから、洗面ボウルと壁との間にできた隙間。ここから水はねをしてしまったこともよくなかったです。コーキング処理や、隙間を塞ぐアイテムを使うなどの対処は絶対にやった方がよいと思います。

次に作る造作洗面台は、壁との隙間をなくし、下は通気性を配慮して作りたいと思います。また、万が一水漏れしてしまった時も、しっかりと拭き取れるようにしたいと思いました。

洗面台を撤去してみると、匂いの原因が色々わかりました。排水管の掃除をいくらやっても匂いが消えないわけだ・・・。

掃除と壁紙の張り替え

新しく洗面台を作ったら下の方は見えなくなるため、上だけペンキを塗ってしまおうかと思いましたが、壁紙の痛みがひどかったので、張り替えることにしました。床も傷んでいますが、腐っているというほどではないのでこのままで。
洗面台を自分で撤去

古い壁紙を剥がし、黒くなってしまっているところをパテ埋めして、新しい壁紙を貼ったら、スッキリきれいになりました。この段階で匂いがさっぱり消えました。

ここに新しく造作洗面台を作ります!

洗面台を自分で撤去

まとめ

洗面台の匂いや痛みは、気になっていながらも、ずっと手をつけられずにいたところでした。止水栓ごと引っこ抜くのは素人には危険と判断し、このやり方を見つけました。

洗面台の背面をくり抜いてしまうやり方なので、再利用を考えている人には向きませんが、DIYで行うレベルなら、このやり方しかないかな?と思います。

止水栓と混合性をつなぐ六角が、きつくしまっていて回らない場合は、止水栓に負荷をかけてしまう恐れがあるので慎重にされた方が良いかと思います。

それから、洗面台の上を外した時に、電源がコンセントを抜くだけのものではなかった場合は、資格を持った電気工事士さんにお願いしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
参考になれば嬉しいです。

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洗面交換DIY 造作洗面台を作る