ウッドデッキに屋根をつける最大のメリットは、木材を雨から守れることだと思います。雨ざらしになることがないので、メンテナンスも楽になるのではないでしょうか。
この記事では既存のパーゴラに、屋根を乗せるための下地を作り、波板を貼って屋根を設置した時の様子を紹介しています。ご興味あれば、ぜひ最後までお読みください。
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ウッドデッキに屋根をつけるメリット・デメリット
ウッドデッキに屋根をつけるメリット
- 床が痛みにくい
- 洗濯物を干しても安心
- 雨ざらしにしたくないものを置ける
- 雨の日もデッキ生活を楽しめる
15年経った今、また腐食の気になるところが目立ってきたので、張り替えをしたのですが、腐りにくい木材を探している時に、「屋根を貼ったらどうだろう?」と思いついたわけです。
洗濯物をウッドデッキに干すこともありますが、突然の雨にやられてしまったこともしばしば。屋根があれば、お気に入りのガーデンソファーのクッションも、雨の度に取り入れる心配もなく、出しっぱなしにできます。
雨の日のDIYにも活躍しますし、朝食を食べたり、お茶を飲んだりも天気に関係なく楽しむことができますね!
ウッドデッキに屋根をつけるデメリット
- 空が見えにくくなる
- 雪に注意が必要?
屋根をつけると、空が見えにくくなるというのがちょっと寂しいところ。ですので今回はクリアの波板を使うことにしました。少しフィルターはかかってしまいますが、光はしっかりと入ります。
また、波板ではなく平板を使うと空は綺麗に見えますが、施工方法が難しい・価格が高くなるというデメリットが発生します。
また、私の済む関東地方では、滅多に雪が積もることはないのですが、もしも大雪が降った時は、雪下ろしは必要になるかもしれません。雪や雨が自然に流れ落ちるように、なるべく傾斜をつけるのが良いと思います。
既存のパーゴラに屋根をつけるための基礎を作る
まず、屋根のない既存のパーゴラに、波板を設置する基礎を作ります。それには波板を設置する際のルールがあるので、まずそれを理解してどうやって基礎を作るか設計します。
下の写真で説明すると、白っぽい木材が新しく設置したものです。ここに波板を置いて、傘釘で固定していくわけですが、この間隔を550mm以内にします。この間隔を狭くすればするほど強度が増すそうです。
パーゴラがあれば、このように数本垂木を足すだけで、簡単に屋根の基礎を作ることができます。
使った木材は杉の垂木です。6本一束で2,000円ほどでした。こちらを割とピッタリ目にカットして、トンカチで押し込めば、それだけでかなりの強度がでます。屋根の下にくる木材ですが、一応防腐剤を塗りました。
L金具とビスでしっかりと固定。錆びにくいステンレス製を選びました。基礎ができたら波板を仮置きしてみます。
波板は傘釘をトンカチで打ち付けるのですが、軒下の場合それができないので、下の写真のように、ぎりぎり上からトンカチで打てる位置に垂木を入れました。
垂木からはみ出した波板は100mmとなりました。
ポリカーボネート波板の貼り方
下地に仮置きをして、問題なければ傘釘で固定していきます。まずは下穴を開けるのですが、切れ味の良さそうな下穴用のドリルビットを買ってきました。山になっているところに穴を開けるので、滑りやすいのですが、ゆっくりやれば大丈夫です。キリで開けるよりも早いですよ。
あらかじめ裏側から穴を開けておくと楽だとは思いますが、ズレたところに穴を開けてしまう!という大失敗をやらかしそうだったのでやめました。確かに滑りやすくはありましたが、指で山を少し潰すように押しながら、ゆっくりとドリルを回して開けていきました。
穴を開けたら傘釘をトンカチで打ち付けます。あまりやりすぎると山を潰してしまうので注意してくださいね。波板と波板は2山半重ね、重なった部分は2山続けて打ちます。傘釘と傘釘の間隔は3山とばしにしました。
最後の一枚はデッキの外からになりますので、はしごが必要になります。しっかり安定させ、怪我のないように集中して行いました。傘釘も錆びにくいステンレス製を選びました。
DIYでつけたウッドデッキの屋根の費用は?
今回購入したものは下の通りです。金具はステンレスの在庫が足りなかったので、ユニクロ金具と混ぜて購入しました。耐久性に違いが出るのか観察したいと思います。
杉の垂木KD材 | 6本 1束 | 2,000円 |
ポリカーボネートの波板 クリア | 6尺×4枚 | 4,000円 |
ステンレスビス | 470円 | |
ステンレスL金具 | 1,000円 | |
ユニクロL金具 | 700円 | |
ステンレス傘釘 | 90本入り 2箱 | 1,000円 |
合計 | 9,170円 |
波板の屋根は台風でも大丈夫?
完成した3日後に台風がやってきました。なんというタイミングでしょう・・・。家が揺れるほどの突風が吹きましたが無事でした。端っこの方は流石に濡れていましたが、それ以外は雨漏りもありません。
ただ、バケツをひっくり返したような雨の時は、音はそれなりにします。それと、雨が流れ落ちる先の木は雨が集中してびしょ濡れになってしまうので、そこだけ人工木にするなり、なんらかの対策が必要になってくるような気もします。
ポリカーボネートは安い割には耐久性があり、15年は持つというは意外でした。しっかり施工すれば台風が来ても大丈夫というのも驚きです。たくさんの人が屋根の素材に採用しているというのは、優秀な材料であるという証拠なんでしょうね。
これにてウッドデッキの屋根貼り、コンプリートです。
まとめ
ウッドデッキを作る時に、最初に悩んだのがどの木材にするかでした。人工木ならメンテナンスはほぼ不要だと言われましたが、やっぱり木は温もりがありますね。ただ、やっぱり10年くらいであちこち腐ってきて、メンテナンスが大変でした。
屋根をつけたことによって、メンテナンスもだいぶ楽になるのではないかと思いますし、急な洗濯物が雨にやられることもなくなり、デッキの床も綺麗に保つことができそうです。
波板を貼ること自体はそんなに難しくはありません。下地を設置することができれば割と簡単にできますので興味があればチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。