壁から突き出たような、金具の見えない浮いているように見える棚を見たことがあるでしょうか? おしゃれな家やカフェ、レストラン、インテリア雑誌などで見たことある方は多いと思います。色々な方法があったので、木の丸棒を使った方法と、隠しブラケットを使った方法を試してみましたのでご紹介します。
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フローティングシェルフの作り方
フローティングシェルフの作り方にはいくつかあります。ここではそのうちの2つを紹介します。
丸棒を使った作り方
木材の側面にドリルで穴を開けます。
丸鋸でカットします。
丸棒を叩き込みます。
分割します。
壁にビスで固定します。
連結したら完成。
この方法がとても簡単で、コスパも良さそうだったので、最初にやってみました。ですが・・私の場合見事に失敗してしまいました。失敗の原因は以下のようなものです。
- 丸棒がきつくて入らなかった。
- 丸鋸で切った部分に隙間ができてしまった。
12mmの丸棒を嵌め込むために、12mmのドリルビットで穴を開けたのですが、きつくて入りませんでした。穴よりも少し細くしないとだめみたいです。
それから、ドリルで穴を開けたあとに本体の板を丸鋸でカットしたところ、反りが始まってしまい、隙間ができてしまいました。
隠しブラケットを使った作り方
次に隠しブラケットを使った方法です。こちらはうまくいきましたので、写真で詳しく紹介しますね。
丸棒の代わりに使うのは、隠しブラケットです。サイズは色々ありますが、太さが10mm、棒の長さは96mmのものを使いました。
6本入りで2,000円弱。
取り付け用のアンカーもついていましたが、しっかり固定できなかったので、(後で商品ページをよく見たら、石膏ボード用のアンカーではありませんでした)ホームセンターでモリーアンカーを買ってきました。
使った木材は杉の破風板。21mmの厚みで幅は180mm、長さは3650mmのものを、ホームセンター(ロイヤルホームセンター)で購入しました。1,200円くらい。ウッドショックの前は1,000円くらいでしたが、まだまだお手頃に買える木材です。
※これは2020年10月の値段です。
こちらを1000mmにカットして2枚使いました。板の厚みは最低でもこのくらいないといけませんね。太い穴を開けますので。
それでは、ここから作り方です。まず、取り付ける位置の下地を探して、目印をつけておきます。
板を水平になるように持って、下地のあるところに印をつけます。水平を測るには、水平器を使います。iPhoneのアプリを使っても測れますよ!
印をつけたところに穴を開けるための印をつけます。板の真ん中になるように注意して。
垂直になるように穴を開けます。最初は細いドリルビットで開け、徐々に穴を太くしていくと曲がりにくかったです。ドリルガイドなどを使えば、なお良いと思います。
最終的に10mmの穴を開けます。購入した隠しブラケットの太さを同じ太さです。丸棒を使った場合はピッタリだときつくて入りませんでしたが、金属の場合ピッタリで大丈夫でした。深さはブラケットの長さより少し深めに。110mmくらいにしました
穴が掘れたら、ブラケットが埋め込まれるようにさらに掘ります。この工程はやらなくても可ですが、やるとさらに美しく仕上がりますし、強度も増すと思いますので、やったほうが良いと思います。
好きな塗料で塗装します。今回はオスモカラーウッドワックスのオークを使いました。2度塗りして24時間乾燥させました。いい雰囲気です。
このように隠しブラケットを差し込んで・・・
ブラケットを取り付ける場所を決め、印を書いておきます。ブラケットには2ヶ所ビスを止める穴があるのですが、どちらかが必ず下地に来るように調整します。下の写真では黄色いマスキングテープの貼ってあるところが下地のあるところなので、ブラケットの右側の穴が下地に来るようにしています。
左側は下地がないので、モーリーアンカーを入れました。
ブラケットを取り付けできたら、差し込みます。当て木や当て布などをして、棚の板が傷つかないように気をつけながら金槌などで叩いてはめます。
完成です〜。
重いものを乗せる予定はありませんが、ブラケットの耐荷重は1本13kgなので、3本使っているので39kgまで大丈夫ということになります。ぐらつきは全くありません。かなりしっかりしています。
下地の探し方
棚の場合、強度を出すために、しっかりと下地にビスを入れたいところ。下地探しの方法にも色々ありますが、最近私は下地センサーと磁石を使って探す方法でやっています。以前は下地センサーと下地探し針を使っていましたが、針を使わなくても見つける方法があります。
まず、下地センサーで反応するところにマスキングテープを貼っていきます。
下地センサーは、体感的にそんなに正確ではないと思います。なので、大体の目星をつけたら正確な場所を特定する必要があります。そこで活躍するのが磁石です。下地センサーでマークした場所の周辺に、磁石がくっつく場所があるので、そこにマークします。
下地には、所々にビスが打ってあるので、そのビスに磁石がくっついているんですね。なのでこの位置に下地が入っているということになりおます。下地は縦に入っているので、磁石がくっついた部分の上でも下でも、垂直部分にはビスがしっかり固定できるということです。
まとめ
金具の見えない棚のことを、フローティングシェルフと呼ぶそうです。文字通り浮いているような、壁から突き出したようなスタイリッシュな棚です。
木の丸棒を使った方法も試しましたが、仕上がりの美しさと手間、失敗する確率から考えるとブラケットを使った方が良いかなぁという感じでした。今回はキッチンに設置しましたが、リビング、寝室、書斎など。部屋のおしゃれさをグッと上げるおすすめのDIYです。
参考になれば嬉しいです。最後までありがとうございました。