パイプ式のハンガーラックを撤去して、壁にしっかりとハンガーポールを設置しました。雑然とした納戸から憧れのウォーキングクローゼットに一歩近づき、大満足です。材料はホームセンターで購入できるので、作り方さえ理解すれば、簡単にできますよ!
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壁付けタイプのハンガーポールの作り方
STEP1. 受け桟を固定する
受け桟に使ったのは、赤松の角材(30mm)です。受け桟をしっかり固定するために、下地を探しましょう。壁の中にある下地を探す方法はいくつかありますが、最も確実なのは下地探しの針を刺すことです。
闇雲に刺しまくっても穴だらけになってしまうので、まずはセンサーで反応したところにマスキングテープで印をつけておいて、その周辺に磁石を当ててみます。すると、磁石が壁にくっつく箇所があります。
これは石膏ボードを下地に止めたビスですので、つまり下地があるところ・・ということになります。強力な磁石ならば、簡単に探すことができますよ。最終確認として針を刺して手応えがあれば、確実に下地を探すことができます。
下地が見つかったら、その場所に赤松をビスでしっかりと固定します。
STEP2. 受け桟に合板を乗せる
受け桟が固定できたら、その上に合板を乗せます。9mmの合板でも結構重かったので、1人でやる場合は気を付けてくださいね。合板が水平になるように持ち、スライドさせて乗せます。壁に傷をつけないように注意しましょう。
乗せることができたら、上から合板と受け桟をビスで固定します。
STEP3. ハンガーポールを取り付ける
今回使用したのは25mmのステンレス巻きパイプです。ステンレス巻きパイプとは、鉄パイプにステンレス鋼を巻きつけたものです。オールステンレスの方が強度は高いようです。値段もオールステンレスよりもステンレス巻きパイプの方が格安です。
確かに、両方を比べてみると、耐荷重はオールステンレスが13kg、ステンレス巻きパイプが12kgでした。値段は、オールステンレスが1,480円、ステンレス巻きパイプは948円です。
今回は荷重を分散させる設計なので、問題ないかと判断し、ステンレス巻きパイプを試してみることにしました。
ハンガーポールを固定するための部品はY型ブラケットという部品です。止めと通しを二つずつ購入しました。両橋を止めブラケットで固定して、中央の2箇所に通しブラケットを入れて固定します。
ハンガーポールを固定する位置は奥から300mmのところにしました。まず片方の壁側に止めブラケットを固定します。
ステンレス巻きポールをカットして(パイプカッターを使用)、通しブラケットを2個、パイプに通したら、もう一方の壁側に留めブラケットで固定します。
その後、受け桟を2本足して、上に乗せた合板とビスで固定。そこにブラケットを固定したらポールの取り付け完了です。
STEP4. 化粧板を取り付ける
強度を高めるために、前面に赤松の角材を差し込み、ビスで止めます。下から斜めにビスをねじ込みました。そこにボンドを塗り、塗装したワンバイフォー材をビスで止めて固定して完成です。
ハンガーポール取り付けにかかった費用
ビスや塗料以外の材料費はこんな感じです。
赤松30mm角材 | 796円 | ||
9mm合板 | 1820mm×910mm | 1枚 | 1,580円 |
ステンレス巻きパイプ | Φ25 1820mm | 1本 | 948円 |
Y型ブラケット | 止め・通し | 各2個 | 1,912円 |
1×4 | 6フィート | 1本 | 448円 |
合計 | 5,684円 |
ハンガーポールを買うのが初めてだったので、実際に目で見て確認したくてホームセンターに行きました。ネットで探したものよりもホームセンターの方が安かったです。(大きいから送料がかかるのかな?)
そのほかの部品も全てホームセンターで揃いました。私はパイプカッターを持っていたので、自宅でパイプのカットを行いましたが、持っていなければ、ホームセンターの工作室などでカットすると良いかと思います。
ハンガーポールの位置と枕棚のサイズ
最後に今回作ったハンガーポール収納の設計図を紹介します。30mmの角材の上に合板を乗せ、ワンバイフォー材を前面に貼り付けています。横幅は奥の壁のサイズです。
ステンレスポールの位置は、奥から300mmのところにしました。家にあったハンガーラックのサイズを測り参考にしました。このくらいあると余裕を持って洋服をかけることができると思います。
全体の奥行きは、ワンバイフォーのサイズを含めると440mmほどになります。このくらいが使いやすく、いいバランスになると感じました。
ハンガーポール収納は、上下のスペースを有効活用しよう
ちょうど設置したい壁に窓があったため、それを避けるように枕棚を取り付けました。通常のクローゼットのハンガーポールよりも若干高めになりましたが、下に空いたスペースが有効活用できます。
引き出し収納を置いて小物をしまったり、大きなスーツケースやシーズンオフのストーブなどを収納できます。枕棚は高くなってしまうので、使用頻度の低いものを置いていますが、カバンや帽子などを並べても素敵です。
上のものを取るために、折りたたみ式の踏み台を置きました。これならスムーズに取り出せます。ハンガーポールの長さは、壁の広さいっぱいに取りましたので(1680mm)、洋服はたくさんかけられます。
ハンガーポールの耐荷重は12kgですが、受け桟をしっかり下地にビス止めしたこと、ブラケットを壁だけではなく、中央にも二つつけてしっかりと支えていることで、強度が増していると思います。
まとめ
クローゼットだけでは足りなくても、壁を利用して自分でハンガーポールを増やすことができます。材料費は5,000円強。ホームセンターの材料だけで、1日で完成しました。木材のカットをホームセンターでやってもらうと早いのでおすすめです。押入れを使って設置してもいいですね。
作り付けの収納は、なんといってもスッキリと片付くことと、スペースを自分の使いやすいように設計できることが魅力です。興味があればチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。