雨水タンクをDIYで設置してみたら簡単だった!

ガーデニングなどの庭仕事や、災害時の生活用水の確保に、雨水タンクを設置しました。取り付けは、雨樋をカットして集水器を取り付け、タンクとホースで繋ぐだけで、簡単に設置できましたのでご紹介します。

youtube動画はこちら

アマゾンで購入した雨水タンク

私が購入したのは、コンパクト雨水貯留タンク「まる140L」という商品です。タンク本体とホースや集水器など、設置するための道具が揃って入っています。

雨水タンクの部品

雨水タンクに入っていた部品
取り付けに必要な道具は、油性ペン、粘着テープ、ものさし、メジャー、ヤスリ、軍手、ノコギリ、カッターナイフ、ニッパーとなっています。メジャーと軍手とノコギリは一緒に梱包されていました。
雨水タンク取り付けに必要な工具

雨水タンクの取り付けに適した場所は?

雨水タンクを設置するにあたり、まずは適した設置場所を探します。たてどいから80cm以内で、床がたいらで安定感がある場所が適しています。屋根がある場所や、風の影響を受けにくい場所なら、なお良さそうです。

雨水タンクの設置場所
と、いうことで私が選んだのは玄関先です。たてどいも近くにあり、屋根があって平で安定感がある場所です。

ただ、ここはベランダの排水溝も繋がっている場所なので、ベランダ掃除をするときはホースを外す必要がありますね。

雨水タンクをDIYで設置

場所が決まったら、雨水タンクの設置します。

STEP.1
基準線に印をする
雨樋をカットする位置を決めるために基準線を出します。まずタンクの高さの位置に印をつけて
雨水タンクDIY
そこから2cm上の位置に印をつけます。これが基準線になります。ここよりも上の部分をカットしますが、少し上の方に雨樋を固定している金具があります。ここはカットできないので、基準線からこの金具の下部分がカットする範囲です。
雨水タンクDIY
STEP.2
カットする位置を決めてノコギリで切る
カットする位置にビニールテープを巻いて、油性ペンで印をつけて、なるべく水平にノコギリでカットします、カットする長さは10cmです。
雨水タンクDIY
STEP.3
ヤスリで整えて集水器をつける
カットできたら、ヤスリでバリを綺麗に取り、ビニールテープを外します。あとは集水器をはめ込むだけです。上下の部品をはめ込んだら、中央の部品をカチッとはめ込みます。
雨水タンクDIY
雨水タンクdiy
STEP.4
ホースで繋げる
給水器をつけたら、本体の給水口と、雨樋につけた集水器をホースで繋ぎます。ホースをねじ込んで結束バンドで固定するだけです。余ったホースを排水口につなぎます。満水になった時にここから排水して、オーバーフローを防ぐ仕組みです。
雨水タンクDIY
STEP.5
本体を固定する
最後にタンクをロープやチェーンで固定して設置は完了です。
雨水タンクDIY

雨水タンクの使用感は?どのくらいたまるのか?

雨水タンクを設置して数日後、明け方から3時間くらい雨が降った日に確認すると、少しですが溜まっていました。ですが貯水量が少ないと下の蛇口からは出ない作りになっていました。

そしてまた何日か後に、丸一日しとしとと雨が降った日がありました。このときは4分の1くらい溜まっていました。満水が140Lなので30Lくらいでしょうか。ということで、満水になるにはまとまった雨が降る必要がありそうです。冬は雨が降らないのでたまりにくい時期ではありますね。

蛇口に手元切り替えのついたホースに繋いでみましたが、残念ながら出ませんでした。なのでジョウロやバケツに汲んでから、庭仕事などに使っています。

雨水タンクは元が取れない?防災用として考える

雨水を使ってガーデニングや洗車などの水道代を節約して、今回設置した費用25,000円を浮かすには、まあまあ時間がかかりそうです。ですが、業者さんに頼んで設置してもらうよりは、 DIYで設置すればかなりお安くできるのではないでしょうか?

設置も、雨樋をカットするのにちょっと緊張するくらいで、女性でも簡単にできましたし。ただ、私の場合水道代の節約というのは、プラスアルファーの価値として考えています。

それよりも大きな目的は、もしもの時のための生活用水の確保です。お風呂の水はなるべく排水しないなどの対策はとっていますが、それを使い切っても、雨が降れば水が手に入るという安心感は大きいです。

このタンクには「この水は絶対に飲まないでください」と書いてありますが、いざとなったら、川の水を飲み水に変えられるレベルの浄水器で飲んでしまうことも考えています。

雨水タンクを設置する時の注意点

実際に雨水タンクを設置してみて、いろいろと注意点があることもわかりました。最後にそれをまとめてみたいと思います。まずは設置場所です。たてどいから80cmというのは必須条件です。建物の門にたてどいはありますが、水を汲んで使うことを考えると裏庭では不便です。

少し目立ちすぎるというところは妥協して、玄関先に設置しました。軒下のない場所では雨風にさらされ、劣化するのも早まりそうです。また、満水になったときにタンクが膨れることを考慮して、壁から10cm離すという条件もありました。

さらに本体をロープで固定する必要があるので、引っ掛ける場所も必要です。なければ床にアンカーを打つ必要があります。このように注意すべき点がいくつかありますので、設置場所を考えてから購入することをおすすめします。

それから、満水になるにはまとまった雨が必要になります。雨の少ない冬に災害が起こった場合、残念ながら使えないという可能性もありますね。

メンテナンスは、水圧をかけてのクリーニング。集水器の真ん中の部品を外して、落ち葉などを取り除くための清掃が必要とのことです。設置した後も、このような多少の手間はかかることも頭に入れておきましょう。

まとめ

雨樋をカットするなんて、なんだか難しそうだし失敗したらどうしようという不安もありましたが、設置は思ったより簡単で、女性1人でも30分ほどで簡単に終わりました。今回は防災目的で設置したわけですが、雨が降るのが少しだけ楽しみになりました。

水道代の節約になるほどの雨は降っていませんが、自然の力を循環するという意味では、とても良い流れではないかと感じています。また、地域によっては助成金も出るらしいので、設置の際はぜひ調べてみてくださいね。

参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございます。