少し前の住宅では、扉はほぼダイノックシートで仕上げていると思います。木目のように見せていますが、本物の木と比べると、やっぱりビニール感がすごいですね。
最近では合板を取り入れたインテリアも増えていて、本当の木目の優しいぬくもりが人気です。この記事では、裏面がベニヤのままの状態になっていた収納の扉をリメイクした方法を紹介します。
扉をリメイクした工程
ダイノックシートが安っぽい・・・
こちら収納の扉、表側はダイノックシートが貼られていたのですが、裏側は合板のままでした。このダイノックシートがなんとも安っぽい・・・。
壁を漆喰で真っ白にして、クローゼットの扉をマットなペンキでおしゃれに塗装すると、その安っぽさがさらに目立つようになりました。
そこで、裏側の合板の木目を活かしてリメイクできないかと考えました。右側の扉をひっくり返して左側に付け、左側の扉をひっくり返して右側につけたら、ダイノックシートを剥がさなくてもOKです。
建具の硬いネジは、インパクトドライバーが必需品
DIYをするようになって、階段の手すりや、クローゼットの扉など、取り付けられてから数十年が経過したネジを外すことも増えてきました。年数が経っているネジはどこもかしこもすごく硬い!
私は電動ドライバーを使っていて、硬いネジの頭をなめてしまい、苦労することが度々あったのですが、インパクトドライバーを使ってみたら、ものすごく楽になりました。
ネジは押しながら回すことが重要なので、硬くなったネジを外すにはかなりの力が必要ですので、インパクトドライバーは必需品ですね!
また、今回のような収納の扉は内側が暗くなることが多く、手元を明るく照らしてくれる機能も大変便利で作業効率がアップしましたよ。
ワトコオイルのミディアムウォルナットで塗装
扉を取り外し、まず取っ手や金具を取り外します。塗装をする面にやすりかけをしましたが、色の変化はなく表面が滑らかになった程度でした。濃い赤茶のような色だったので、いつも使っているエボニーはやめて、ミディアムウォルナットを使いました。
仕上がりはこんな感じ。
ナチュラルというよりも、シャビー感のある男前家具のようなイメージになりました。気に入らなかったら、白っぽいベニヤを貼り付けてしまおうかとも考えましたが、満足したのでこれで完成とします。
取っ手はアイアンぺイントのアイアンブラックで塗装しました。
扉が閉まらない時の調整方法
塗装が乾いたら、取っ手を取り付けます。次に扉を取り付けるのですが、付けてみると上にぶつかったり、下にぶつかったり、ハマったと思ったら左右の扉がぶつかったり・・・。
きちんと閉まるように取り付けるのが、思ったよりも大変でした。扉は真っ直ぐ並行に取り付けないと、うまく閉まらないんですね。
調整の方法としては、上がぶつかる時は上の蝶番のネジを少し締め直す、もしくは下の蝶番のネジを少し緩める。反対に下がぶつかる時は下の蝶番のねじを少し締め直す、もしくは上の蝶番のネジを少し緩める。
こんな感じで、様子をみながら少しづつ調整すると良いです。少し離れて扉を見たときに、並行になっていたらOKです。
取り外した金具を取り付けて完成
最後に取り外した金具をつけます。この金具、ローラーキャッチと言います。ローラーのついた方の金具は、本体についたままなので、位置を合わせて凸型の金具を扉に取り付けます。
扉は裏表を反対にしたので、以前金具がついていた穴は全面に残っていますが、塗装が黒っぽいからあまり目立ちません。なので、このままでいいかということにしました。
ごちゃごちゃと置いてあったモデム類はテレビの裏側に隠すように配線を整理しなおして、両サイドに観葉植物を置いてアクセントに。間接照明(イケアで500円でゲット)を設置して完成です。
まとめ
我が家を新築したのは20年ほど前。当時はこのように、巾木や窓枠、扉などにはダイノックシートを貼る以外に選択肢はありませんでした。最近では扉や壁面に合板を貼り、素朴な木目を楽しむ方が増えているようです。
私もその1人で、ビニールっぽさが目立つ、昔のダイノックシートよりも、こちらの方が素敵!と感じます。部屋のドアは両面にダイノックシートが貼られていますが、収納の扉の場合、裏面はベニヤのままのこともあるかもしれません。
その場合、このように裏面を表面に変えて利用することで、簡単にイメージチェンジができるかもしれませんね。