塩ビパイプは水道管などに使われるものですが、切ってつなぐだけという手軽さから、DIYの材料として人気です。塩ビパイプをまるでアイアン素材のように変身させることができるアイアンペイントを使って、簡単な棚を作ってみました。
キャスター付きのプリンター収納と組み合わせて、電子機器を飾るように保管できる棚として使っています。キャスター付きのプリンター収納の作り方はこちら。
プリンター収納アイディア。おしゃれに簡単DIY
塩ビパイプ棚の基本的な形
塩ビパイプで作る棚の、ごくシンプルな基本的な形はこんな感じです。初めて作る方はまず、このような基本形の一段の棚を作って見ると良いと思います。幅や奥行き、高さに関しても、最初はコンパクトなものから挑戦してみるといいですよ。
塩ビパイプ棚の材料はホームセンターで
DIYのいいところは、必要な場所にぴったりハマるものを作れるところ。まずは出来上がりのサイズを書き出しました。塩ビ菅がどのくらい必要なのか、ざっくりとわかったところでホームセンターへ。
塩ビパイプは水道管として使われるので、水道関係の売り場に置いてあることが多いです。このように、数も種類も豊富。VPという種類は肉厚タイプなのでしっかりとしていておすすめです。私はVP20で揃えることにしました。
購入した材料
塩ビパイプ | VP20 2m | 3本 | @328 | 984円 |
エルボ | VP20 | 4個 | @58 | 232円 |
チーズ | VP20 | 6個 | @98 | 588円 |
キャップ | VP20 | 4個 | @48 | 192円 |
合計 | 1996円 |
塩ビパイプの切り方
材料が揃ったら、サイズ通りに切っていきます。ここで注意したいのが、エルボやチーズ、キャップにはめた後のサイズを考慮すること。実際にはめてみてサイズを確認しながら切っていきました。チーズにはめ込むと2cmほどねじ込まれ、チーズの長さは10cm。
エルボにはめ込むと、やはり2cmほどねじ込まれ、エルボの高さは7cmほどありました。
チーズの直径は3cmありました。棚の内寸はその分小さくなりますので、それも考慮します。
赤い点線の部分がねじ込まれる部分です。ねじ込まれる部分の長さ、エルボ、チーズの長さを考慮して、角パーツの長さを計算します。出来上がり寸法から逆算するとわかりやすいです。
今回私は糸ノコで切ってみました。最初はゆっくり。ある程度切れたら少し広げるようにして切ってみました。
糸ノコでも切れましたが、切り口が斜めになってしまったり・・ちょっと不揃いだったり。力も必要なので少し大変でした。次回作るときはパイプカッターを買おうと思います。
組み立て
塩ビパイプが切れたら、あとは各パーツにはめ込んで行くだけです。チーズやエルボは水平にはめ込むように注意しながら。全体のバランスをみて、しっかりとはめ込みます。接着剤は使いませんでしたが、割としっかりしています。
アイアンペイントで一気におしゃれ
アイアンペイント、カラーはアイアンブラックです。匂いは全くしませんでした。無臭です。よく振ってからフタを開けるとメタリック感のある光沢です。お皿にラップを敷いて、アイアンペイントを少し出したら、スポンジでポンポンと叩くように塗ります。
ヤスリがけや下地塗装など、塩ビパイプへの下処理は全くしていません。組み立ててから塗装をしましたが、簡単に綺麗に塗ることができました。ダマになっているところがゴツゴツした感じになって、本当にアイアン素材のように見えます。
乾きは早く、ゆっくりしていると、お皿に出した塗料が固まってしまいます。塗る時は少しずづ出して、なるべく手早く塗るのがコツです。上下ひっくり返し、色々な角度から見て塗り忘れがないかをチェック。そのまま1日乾燥させました。
中板をはめたら完成
本体ができたので、あとは中にはめる板の作成です。安い野地板を使っていますが、こちらもオールドウッドワックスという優秀な塗料で、お気に入りのもの。安い木材をまるで古木のようにオシャレに変えてしまう塗料です。
ボンスターという台所用のソフトな金たわしを使って、ささっと塗っただけ。表だけ塗装しました。
塗装が乾いたら、板の裏側に板をビス止めをして繋ぎました。板が反るのを防ぐのと、パイプにしっかりはめ込まれるようにすることが目的です。
下から見た感じ。ぴったりハマりました。
アイアンブラックとオールドウッドワックスで塗装した、古木風の板がとてもよく合います。また、収納するものも黒っぽいので、統一感がありますね!
まとめ
塩ビパイプを使った棚作りは、切断サイズの計算に注意が必要でした。糸のこで切断をするのがちょっと大変だったので、次は綺麗で簡単に切れるパイプカッターを使って作りたいと思います。
全体的にナチュラルかつアンティークな感じでとっても満足です。体重をかけても大丈夫なくらいの強度もありました。塩ビパイプとアイアンペイントはとても相性がよくて、手間のかかる下処理なしの直塗りでも、十分素敵に仕上がりました。