私がコーヒーにこだわりだしたのは、焙煎したての豆を使い、ハンドドリップで淹れてくれる、コーヒー専門店のコーヒーを飲んでからです。お店のコーヒーのような美味しいコーヒーを自宅で淹れるのは難しそう・・・。と、思っていましたが、ちょっとしたひと手間で、格段に美味しくなるようです。
この記事では、一般的なコーヒードリッパーを使ったペーパードリップのコツをお伝えします。
美味しいコーヒーをいれるコツは大きく分けて4つ。
- 新鮮な豆を使う
- 道具を適切に使う
- お湯の温度に注意
- ゆっくりと抽出する
鮮度の良い豆を使う
焙煎してから2週間以内を目安に
美味しいコーヒーを飲むためには、当然ながら良い豆を選ぶことが大切なのですが、鮮度の良い豆を選ぶだけで味が格段によくなります。コーヒー豆の鮮度は焙煎してからの日数で決まります。
焙煎されたコーヒー豆は、炭酸ガスを放出し始めます。これによって香りがどんどん失なわれてしまいます。目安としては焙煎してから2週間以内に飲みきるのが理想的です。普通のスーパーなどで売っているコーヒー豆は、焙煎年月日の記載されていないものが多いです。
焙煎年月日が明記されているもの、もしくは焙煎したらすぐに店頭に並べているお店で購入するのが良いですね。コーヒーは生鮮食品であるという認識が必要です。
家でミルするのがベター
豆の状態のものを買うのか、粉の状態のものを買うのか。どちらかと言えば豆の状態で買って、煎れるたびにコーヒーミルを使って粉にするのがベターです。粉の状態になると表面積が増えるため、酸化するスピードが早くなり、炭酸ガスの放出量も増えるんですね。
道具を適切に使う
揃えておきたい道具は
底に3つの穴の開いているドリッパーを使って淹れる、ペーパードリップ「カリタ式」は、初心者にも簡単でおすすめです。ドリッパーとフィルターさえあれば淹れられますが、美味しいコーヒーを淹れたいなら、ポットとコーヒーミルは、ぜひ使ってください。
注ぎ口の細いポットは、ゆっくりお湯を注ぐことができて、コーヒーを美味しく淹れる適度な温度にすることができます。新鮮なコーヒー豆を使うために、コーヒーミルもぜひ欲しいところ。
手動のミルは2人分を挽くのに5分くらいかかるので、忙しい場合は電動ミルが良いかと思います。時間があれば手動のミルで、ゴリゴリとした挽くときの手の感触や、香りを楽しむのも良いですね。
コーヒーサーバー(コーヒーを保存する容器)は、2杯以上をドリップするときに便利かなとは思いますが、美味しいコーヒーは淹れたて!なので、保管する道具という意味ではいらないかな?と思います。
ペーパーフィルターは折って使う
底面と側面にあるミシン目にそって互い違いに折ります。こうすることにより、ドリッパーにフィットして、お湯が均等に行き渡り、落ちるスピードも早くなります。
隙間ができてしまってムラになる
ぴったり密着して均等にお湯がいきわたる
お湯の温度に注意
セットしたフィルターに、コーヒーの粉を適量入れたら、ポンポンと側面を叩いて、粉を平らにならします。これまではやかんで沸騰したお湯を、すぐにジャーっと流し込んでいたのですが、これはNGです。
熱湯を入れてしまうと雑味が出てしまうからです。また、太いやかんの口で一気に入れてしまうと、コーヒーの粉が泳いでしまうので、これもよくないんですね。
コーヒーを淹れる時のお湯の温度の適温は、90℃前後ですが、沸騰してから少し冷まして淹れる。ということだけ頭に入れておけばOKです。そこで先ほど紹介したポットを使うのが便利!
やかんのお湯をポットにうつすことで、温度が少し下がりますし、口が細いのでゆっくりとお湯を注ぐことができて一石二鳥です。コーヒーカップやコーヒーサーバー、ドリッパーなどの道具を温めておけば、温度管理は完璧です。
ゆっくりと抽出する
準備が整ったら、お湯を注いでいきます。コーヒーは生き物。丁寧にゆっくり注意をしながら抽出することで、味は格段に変わります。
コーヒー店の選び方
焙煎してから2日以内に店頭に並んでいるお店
コーヒーの美味しさは鮮度が命。焙煎してから2日もしくは3日以内に店頭に並べているお店を選びましょう。独自の焙煎工場を持っていたり、鮮度にこだわった配送システムを持っていたりするお店が良いです。
スーパーの棚にずっと置かれているものは避けたいですし、有名な人気コーヒー専門チェーンの中には、海外に焙煎工場があって、店頭に並ぶまでに1ヶ月以上かかっていたりするところもあります。
「自家焙煎」「注文後焙煎」などを掲げているコーヒー豆専門店での購入をおすすめします。ドトールコーヒーは焙煎してから2〜3日後に店舗に届くよう、作り置きしない「完全受注システム」を採用しているので、鮮度の良い豆が買えそうです。
焙煎(ロースト)で選ぶ
美味しいコーヒーになるために欠かせないのが、焙煎という工程です。熟練した技術とカンを持ったプロの焙煎士が、微妙な温度調節や時間に神経を集中させて焙煎をすることにより、美味しいコーヒーが生まれるんですね。
コーヒー専門店に行くと、種類がたくさんあって、どれを選んだらいいか迷ってしまいます。お店によってブレンド方法も違いますが、まずは中煎りから試してみると良いと思います。
焙煎時間によって、味が変わるのですが、浅い(焙煎時間が短い)と酸味が強くなり、深い(焙煎時間が長い)とコクや苦味が強くなります。中煎りはちょうど真ん中くらいで、バランスの良い味になっています。「マイルドブレンド」などの名前がついていることが多いです。
まとめ
美味しいコーヒーを淹れるには、高い豆を買えばいいというものではなく、新鮮な豆を買い、新鮮なうちに使うこと。そして沸騰してから少し冷ましたお湯で蒸らしてから、少しづつ抽出して、終盤のものは捨てる。
たったこれだけで、初心者でもカフェのような美味しいコーヒーを淹れられることがわかりました。焙煎方法やドリップ方法はたくさんの種類があり、コーヒーはまだまだ奥が深いですが、自分のベストのコーヒーを探すのも楽しみの一つですね。