窓際のカビは梅雨時期だけでなく、結露の出やすい冬場も要注意です。油断したわけではないけれど、気が付くとカーテンの裾に黒い汚れのようなカビの姿が…。カビはアレルギーや肺炎の原因にもなるので、放ってはおけないですね。
買い替えるしかないとあきらめかけた時、ダメもとで試したカビ落としが見事効果を発揮しました。
結露が原因でカビたカーテン
冬場は外気と部屋の温度差により、結露がつきやすくなり、ガビも発生しやすくなります。我が家では雨戸のない出窓の結露がひどくて、そこがビショビショになってしまいます。
こちらの生成りのカーテンは、約3年くらい前に購入したもの。洗濯は3ヶ月に1回くらいしていましたが、ある日裾の方にカビと思われる黒い点々がついていることに気づきました。裾以外はまだきれいで、捨てるには惜しいレベル。
- 綿100%
- 塩素系の漂白剤使用不可
部屋干しの匂い対策で、酸素系漂白剤が有効であると知りました。
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部屋干しで最強殺菌?梅雨の生乾き臭対策
過炭酸ナトリウムでつけ置き
まずはこの方法で試してみます。バケツに漂白剤を入れ、お湯でよく溶かしてからカーテンの裾をつけて、一晩置きました。
優しく漂白してくれる、酸素系漂白剤で一晩つけ置きしてみましたが、残念ながら黒い点々は消えませんでした。
カビは熱に弱い。それなら熱でやっつける!
部屋干しのニオイ対策では有効だった、酸素系漂白剤のつけ置きでも、カビを落とすことはできませんでした。ここでちょっと閃きました。ほとんどのカビは熱に弱いから、熱湯で煮たらどうだろう。
大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かして、カーテンを丸ごと入れてグツグツ煮ること5分。少し薄くなったような感じはありますが、まだ残っていますね。ここでカビが気になる部分に、酸素系漂白剤をふりかけてみました。
すると!泡がブワーッと立ってきて、泡が引くころ、なんと綺麗に落ちているではありませんか!下の方をめくると、まだカビが見えたので、また直接カビに漂白剤をふりかけて・・の繰り返しで、なんとスッキリ綺麗に全部落とすことができました。
タオルのカビ取りにも有効
白いタオルは使いこむうちに黒ずんでしまうことがありませんか?もしくは、洗っても落ちない黒い点々があったり・・。タオルはカビが生えたら捨ててしまうか、雑巾にしていましたが、このやり方でもう少しだけ寿命が伸びるかもしれませんね。
色柄物のカーテンのカビも落ちた
白いカーテンがあまりにも綺麗に落ちたので、もう捨てようと諦めかけていたこの黄色のカーテンのカビも落ちるのでは?15年以上使っているものなので、洗濯表示は真っ白で読み取れず、素材がわかりませんでしたが、ダメ元でやってみることにしました。
同じように鍋にカーテンを入れて、カビのきになるところに漂白剤を振りかけます。吹きこぼしに注意しながら、気になる部分にふりかけてはひっくり返し、落ちたのを確認してまたふりかけ・・を繰り返すこと数回。
すると!
煮汁が少し黄色くなっていたので、多少は色落ちしているのかもしれませんが、もともと色あせていたので、色落ちは気になりませんでした。お気に入りのカーテンの場合は、慎重に行ってくださいね。
煮洗いをするときの注意点
- 鍋の縁にカーテンがかからないようにする
- 吹きこぼしややけどに注意する
- 多少色落ちはするかも
- 縮んだりすることもある
鍋の縁は大変熱くなります。カーテンは燃えやすいので、鍋の縁にかかると危険です。カーテンがすっぽり入るような大きな鍋で行ってください。また、漂白剤を入れると、泡がブワッと膨らみます。目を話さずに火加減と漂白剤の量を加減しながら行いましょう。
今回、2種類のカーテンのカビを落としました。生成りのカーテンは色落ちは全くなく、綺麗に落ちました。ただ少し縮みがあるように感じます。漂白とは関係なく、単に洗濯で縮んだのかもしれませんが、そこが少し残念な点です。
結果的にカビを落とすことはできましたが、縮んだりすることもあるかもしれないということを理解した上でやってくださいね。色柄もののカーテンは、多少色落ちすることがあるかもしれません。
まとめ
家の中で、最もカビが繁殖しやすいのは、バスルームやキッチンだそうです。湿度と水分というカビが育ちやすい環境が整うからですね。でも、冬場の窓際には、この水分と湿度というカビの大好物が揃います。室内の暖房によって、外気温との差ができ、内側に露が付着するからです。
この結果、室内のガラス窓やアルミサッシと接するカーテンでカビがすくすく育ってしまいます。気づいた時に洗えばいいのですが、大きくて重いカーテンをこまめに洗うのはたいへんで、ついついほったらかしにしてしまいます。
カビがこびりついて黒ずむと、もはや、洗っただけでは落ちません。あきらめて、買い替えようと決断する前に、カビ退治の方法を試してみるのはいかがですか?でも、洗剤の説明書をよく読んで、安全には十分気を付けてくださいね。