春は散歩には絶好の季節ですね。いつもの散歩道に見られる野の花の中には、美しく写真映えする花も、数多く咲き出します。桜や新緑などの木を注意深く見ていると、可愛らしい鳥の姿も見られます。春の散歩での撮影を楽しんでくださいね。
白い花びらに黄色と青が映える「シャガ」
撮影ポイント
白い花びらが綺麗に生えるように、黒背景になりそうなアングルを探しました。日陰で群生するたくさんの花の中で、一筋の光が当たっていた花をターゲットに選びました。黒バックで撮影できるのは日陰で元気に咲いていてくれるからこそ♪
真ん中のトサカのような突起と、花びらのヒラヒラが綺麗だったので、そこにピントを合わせました。
公園に群生しているのをよく見かけます。少し湿り気があって、半日陰の遊歩道の脇にたくさん咲いていました。
庭に植える場合は増えすぎ注意
繁殖力が高いので庭に植えると、増えすぎてしまうので注意が必要だそうです。反対にとても強く放っておいても毎年花をつけてくれるので、お手入れいらずですね。
花屋には売ってない?
私は花屋さんによく行きますが、シャガはあまり売っていないように思いますね。検索すると楽天市場などの通販で売っているのを見つけましたが、株分けをすることで簡単に増えますので、ご近所で見かけたら株を分けてもらえると嬉しいですね。
種子が出来ない植物
シャガは土の下で根が伸びて広がるため、密集して咲いていることが多いそうです。また、種子が出来ない植物のため、人の手によって広がったとされています。
星のような形の薄紫の春の花「ハナニラ」
撮影ポイント
後ろボケを使い、写真全体に雰囲気が出るようにしました。望遠レンズを使い、手前の主役にピントを合わすことにより、このような写真を撮ることができます。地面を這うように写すと臨場感が出ることがありますね。わんちゃん目線の構図です。
家の近くのお散歩コースの道端に咲いています。このような場所でもこんなに元気に生き生きと育つ、強くて手間のいらないお花です。
毒に注意
「ハナニラ」と検索すると、「食用」や「美味しい食べ方」とかいう記事がヒットします。食用のハナニラもあるんですね。でも、この写真のハナニラは有毒で食べられません。食べると下痢を起こしたりするそうですよ。
散歩中にワンちゃんが食べてしまわないように、注意してあげてくださいね。
ニラの匂いがする?
ハナニラは別名イフェイオンと呼ばれ、文字通りニラに似た匂いがすることから名付けられたそうです。ただし球根や葉を傷つけると漂ってくるようです。通りがかっただけではニラの匂いはしないのですね。
青空に白が映える「ハクモクレン」
撮影ポイント
雲ひとつない綺麗な青空で、左上4分の1に余白を作りました。綺麗な花びらで埋め尽くす写真も素敵なのですが、あえて空間を入れ込むことで、広がりや立体感が出ますね。手前の花のボリューム感も引き立ちます。
桜が咲く前の3月初旬から中旬にかけて、道路脇や公園などでよく見かけます。コブシと形状がとてもよく似ていて、間違いやすい花です。
京王フローラルガーデンアンジェ、鎌倉、新宿御苑などはおすすめ撮影スポットです。
都内の花名所 穴場スポット京王フローラルガーデンアンジェ
春の野鳥「コゲラ」
撮影ポイント
曇りの日だったので、空に青さが足りないのがちょっと残念でした。鳥の目をターゲットにしてピントを合わせ、桜がほんのり後ろボケになりました。
ギーッという鳴き声が特徴的
キツツキ科の中で最小の大きさの鳥で、スズメほどの大きさです。比較的どこにでもいる鳥です。ギーッギーッいう声がしたら、近くの木の上などを探してみてくださいね。
コゲラは桜の蜜を吸います
コゲラは木の幹にすむアリなどの昆虫も食べるのですが、桜の蜜を吸いにやってくるので、桜の木でみられることも多いようです。残念ながらお食事風景の写真を撮ることはできませんでしたが、またリベンジしたいと思います。
産卵は5月〜6月頃
この時期に探してみると、ヒナノ姿や子育て風景を撮影することができるかもしれませんね。
春の野鳥「メジロ」
撮影ポイント
葉桜になった頃の一枚。一部枯れた花びらも残るため、ボケを強めに。新緑の緑と、残ったガクの濃いピンクが背景に艶やかさを加えてくれました。目の周りの真っ白な輪が印象的ですね。
ウグイスよりもウグイス色
この鮮やかな緑の体から、メジロとウグイスを間違えている人も多いようです。ウグイスは意外にも薄いグレーのような地味な色なんです。(ウグイスの写真が撮れたら追記しますね)
かく言う私も、ウグイスが撮れた!とインスタグラムにアップして、いやいや、これはメジロだよ。とフォロワーさんに教えてもらった始末・・・。
ピーチュルチュルという甲高く可愛い声
いかにも春の訪れといった感じの可愛らしい声です。体はとても小さいのでなかなか見つけることが出来ませんが、この声を頼りに足を止めて、じっと木を観察していたら、かすかに揺れる葉を見つけ、姿を捉えることが出来ました。
「めじろおし」の由来
メジロは、体は小さいのですが、群をなして木にやってくると言う習性があるらしく、この日も木から声がたくさん聞こえてきました。メジロが押し合いへし合い木に止まると言う状況を「目白の押し合い」と呼ぶようになり、物事が集中してあることを「めじろおし」と呼ぶようになったそうです。