家の中でダニが多く発生する場所は布団だと言われています。ダニは、ヒトの皮膚やアカなどをエサにしているためです。ダニ問題を解決するには、生きているダニを退治していなければなりません。生きているダニは掃除機ではほとんど吸い取れず、乾燥機の熱で攻撃すると有効だと聞き、自分で洗濯・乾燥できるというコインランドリーに出かけました。
布団のダニ対策にコインランドリーが良い理由
アレルゲンであるダニの死骸やフンは布団の中から飛び出して空気中を舞い、床に落ちて散らばってしまいます。布団たたきで死骸やフンをはたこうとしても、空気中への拡散を助長してしまう恐れもあります。
掃除機を使うと、ダニの死骸やフンはある程度は吸い取れるので、アレルゲン対策としての効果は期待できそうですが、掃除機では生きているダニを吸い取ることは難しそうです。ダニ問題を根本的に解決するには、生きているダニを退治しなければなりません。
ダニが死滅するのは50度以上
最強のダニ退治は、熱攻撃を加えることだそうです。ダニは50度以上の熱を加えると、20分ほどで死滅します。その環境を簡単に作ることができるのが乾燥機です。
でも、家庭用の布団乾燥機の熱攻撃も効果が期待できそうですが、隅々まで熱を加えることが難しいようです。また、アイロンのスチームをあてるといった方法も、満遍なく熱を加えようとすると、相当な体力を要します。
そこで白羽の矢が立つのは、流行りのコインランドリーです。コインランドリーの乾燥機は、ビックサイズは布団を収納するだけの容量を持ち、完全に密閉した空間で高温の熱を加えることができるからです。
ダニのフンや死骸も除去できる
コインランドリーでの洗濯・乾燥は、布団の中に潜む生きたダニを退治することがプライマリーターゲットです。でも、布団には生きたダニの他にも、ダニのフンや死骸、ダニの餌となるフケなど、アレルギーを引き起こす原因となる「厄介者」がたくさんいます。布団は「アレルゲンのデパート」とも言えそうですが、乾燥機を使えば、ダニを死滅させた後、丸洗いをすることにより、アレルゲンの在庫一掃が可能です。
コインランドリーだと安く綺麗にできる
今のコインランドリーは進化していて、安く簡単に布団を丸洗いできる大型の機械があります。私が行ったお店も、掛け布団と敷き布団の1組を3000円ほどで綺麗にすることができました。クリーニングを専門の業者にお願いするよりも随分安くなります。
特にアレルギーをお持ちの方はこまめに綺麗にできるのでおすすめです。
コインランドリーで布団を洗う時の注意点
コインランドリーを活用したダニ退治にはちょっとしたコツがあるそうです。ダニは洗濯機の中でぐるぐる回っても、繊維の奥に潜んで生きているらしく、乾燥機をかけて死滅させてから、丸洗いするという順番を踏むと効果が高まりそうです。そのほかにも、次のようなことに気を配る必要がありそうです。
洗えない布団もある
和布団、羊毛布団は洗濯できません。また、キルティング加工をしていない布団は、洗った時に中身が偏ってしまうのでNGです。コインランドリーで洗濯ができるのは、羽毛布団や中身がポリエステルで、キルティング加工がされている布団です。
布団は縛らない方が良い
中綿の偏りが気になる人が布団を縛って洗うことがあると聞きます。しかし、ダニ退治を目的にしている場合は気を付けたほうがよさそうです。
布団をぐるぐる巻きにすると、内側が綺麗に洗えませんし、しっかり乾きません。キルティング加工をしている布団なら、中身がよってしまうこともありませんので、そのまま洗濯機に入れましょう。
布団のダニを効果的に除去する洗い方
それでは、私がコインランドリーで試した効果的な布団の洗濯・乾燥のノウハウを具体的に紹介します。
実際に洗ってみました
乾燥機で10分
洗う布団はシングルの敷布団と掛け布団。
敷き布団
掛け布団
洗濯標準コースで脱水まで
乾燥機で60分
脱水した布団を乾燥機に移し、30分やってから途中で裏返し、もう30分。こうすることでムラなく乾かせました。仕上がり具合をみて足りなければさらに10分くらいかけるといいでしょう。
まとめ
コインランドリーを活用し、自分で布団を洗濯・乾燥すれば、アレルゲンの「在庫一掃セール」が完了です。しかし、それだけで安心はできません。ダニは、高温多湿の環境が大好きで、ヒトの皮膚やアカを餌に繁殖します。
油断をしていると、またもや「アレルゲンのデパート」がダニの死骸やフンなどの「在庫の山」をかかえ、家族の健康に害を及ぼしかねません。
ダニ退治は根気のいる総力戦です。できるだけ、布団を清潔な環境に保つよう心掛け、ダニが育ちにくい環境をつくることが大事です。それでも、ダニの繁殖を完全に止めることは難しいので、「布団が汚れてきたな」と思ったら、定期的にコインランドリーでの洗濯・乾燥で綺麗にしたいですね。