踵の骨折。歩けるまでの記録

DIYで作業中に脚立ごと転倒し、踵の骨を折ってしまいました。自分への戒めの意味も含めて、歩けるようになるまでの様子を記録しておきます。

踵骨折の原因

2024.6.11
事故発生

脚立ごと転倒したことが原因。脚立自体は2段なので、そんなに高さがあるものではありませんでした。脚立の1段目に乗り、隠し釘の頭をトンカチで落とそうと、手を振り下ろした瞬間に脚立ごと斃れてしまったのです。

1段目から落ちてそんな大怪我に?と、病院の方にも言われましたが、脚立を置いた場所が玄関の土間を上がったところで、高さのあるその場所から脚立ごと落ち、硬い土間に叩きつけられたのです。

経験したことのない激痛で10分くらい、その場から動けない状態。少し経つと四つん這いで動けるようになったので、なんとか部屋に戻ったときには、左の足がみるみるうちに腫れ上がってきました。

手やお尻も打ったような気がするのですが、左足以外は痛みは全くありません。

最初の病院では応急処置のみ

2024.6.14
近所の整形外科を受診

近所に、超音波診断装置、MRI装置、CT装置が揃っている整形外科があったので、そこを受診することに。家族に支えられながら、片足でけんけんで受付に行くと、車椅子を用意してくれました。

レントゲンを撮り診察をすると、踵が骨折しており、場合によっては手術が必要になると言われました。そして近隣の総合病院に紹介状を書くのでそちらに行ってくださいと言われて診察は終わり。

その後、足を固定するためにリハビリ室へ。シーネで固定をしてもらい、松葉杖の使い方を教えてもらい終了です。出された薬はロキソニンと胃薬(一応もらいましたが服用はしませんでした)。この日にかかった費用は以下の通り。

診察、レントゲン、固定処置など5,860円
松葉杖(貸出、一部立替金)5,000円
740円
合計11,600円

松葉杖のレンタルは1日100円。返却するときに合計金額を出し精算するそうです。

松葉杖を使えるようになったおかげで、トイレに行くのはずいぶん楽になりました。ですが、足を下におろした状態だと、足が締め付けられるような、鬱血するような痛みがあり、トイレに行くのがやっとでした。

足を少し高い位置に置き、患部を冷やしてとにかく安静にして過ごす。慣れない松葉杖で、全身が筋肉痛に。手のひらには豆ができました。

手術はせず保存治療に決定

2024.6.17
紹介された総合病院の整形外科を受診

診察前に、レントゲンとCTを撮る。私の場合、関節は無事だったことが不幸中の幸いだったようです。(関節にダメージがある場合は手術になるそうです。)

踵の骨はパカーンと折れていて、少しズレている。それを正常な位置に戻すために、メスを入れてボルトなどで固定する手術をするか。違和感が残るかもしれないけれど、手術をせずにくっつくのを待つかという2択でしたが、手術はせず保存治療で治すということに決定しました。

私の関節・・。耐えてくれてありがとう(泣)

この日にかかった費用です。

CT、レントゲン、診察料7,130円

2週間で痛みはほとんどなくなる

2024.6.25
受診

診察前にレントゲンを撮る。ズレもなく順調に回復しており、2週間で痛みもほとんどなくなっていました。たまにシーネを外してシャワーで洗っても大丈夫とのこと。足はまだ紫色ですが、腫れもひき、今後は黄色になって肌色に戻っていくでしょうとのことでした。

足を下にしているときに出ていた締め付け感も、緩和されてきました。患部を冷やす処置も終了。シーネの先を切って足の指を動かせるようにしてもらいました。足の指を動かす運動を始めました。

立ち上がる時に左手ばかりつくため、親指の付け根が痛くなったこと。足をかばって横になっていたために、負担がかかっていた腰が少し痛い。

この日にかかった費用です。

レントゲン、診察料1,070円

2週間が経過して、やっと記録に残そうという気持ちの余裕が出てきました。痛みはほとんどありませんが、腫れが残っています。浮腫んでいるため、固定具が当たっていたところがへこんでいます。
踵の骨折

3週目。装具の作成

2024.7.3
受診と装具の型取り。

診察前にレントゲンを撮る。順調に回復しているようで、レントゲンの確認と次回の予約だけで診察は終わり。そのまま装具の型取りを行いました。

ここから少しづつ荷重をかけて歩く練習をしていくのですが、最初は30%ほどの荷重から始めるのだそう。この装具はかかった荷重を軽減してくれるらしい。

型取りの手順は、まず足にラップを巻き、そこに包帯のようなものを水につけて足に巻いていく。5分ほどで固まったら、カッターで型に切り込みを入れて外す。

装具の完成は1週間後。硬い固定具とさよならできる日が楽しみ!

この日にかかった費用です。

レントゲン、診察料、処置料3,180円

この日、処置料として7,000円(保険適応前の金額)を取られていますが、診察室では何もしていないので、装具の型取りした時の代金なのか?よくわかりませんが、一つ一つがやたら高い・・。

足を下に下げている時に起きていた締め付けるような痛みは、この頃からなくなりました。椅子に膝をついて台所で簡単な作業もできるようになりました。

4週目。装具の完成

2024.7.10
受診。装具の完成。

診察前にCTとレントゲンを撮る。関節も問題なく、骨のズレもなく順調に回復していました。腫れと変色は残っていますが、だいぶスッキリしましたね。
踵の骨折
シーネでの固定は今日で終わり。完成した装具を受け取り、ここからはリハビリに入ります。固定具が外れたことで、とっても楽になりました。

寝返りがしにくいのと、座る時や横になる時の姿勢が限定されるため、肩や腰に負担がかかり、痛みが出ていたんです。

1ヶ月、足を守ってくれてありがとう!お世話になりました!最後に装具の代金を払って受け取ります。代金は25,000円!!

高っ!

これは全額負担の金額ですが、装具屋さんの領収書と、医師の証明書、療養費支給申請書(治療用装具)を揃えて加入している健康保険に提出すれば、還付されるそうです。

療養費支給申請書は、全国健康保険協会のホームページからダウンロードできます。

出来上がった装具はこちら。室内を歩くタイプのものにしました。
骨折後の装具
装具が完成したので、総合病院の受診はこれで終わり。次回からは初めに受診した病院に戻ります。

この日にかかった費用です。

診察料、レントゲン、CT7,060円

装具に不具合があった場合、作った病院でしか対応してくれないので、その場合はまた総合病院を予約して受診をしなくてはいけないそうです。

装具屋さんに直接お願いすることはできないんでしょうかね?なんとなく解せない思いがありますが・・・

案の定3日目に後ろについているゴムが取れてしまった・・!
面倒臭いので、自分で縫い付けて直しました・・・。
骨折後の装具

5週目。30パーセント荷重の開始

2024.7.11
最初に行った病院を受診。レントゲンを撮る。触診されても痛みはありませんでした。

まだ少し骨に隙間があるので、もう少しくっついて欲しい状態のようです。回復を早めるための超音波治療を20分間してもらいました。

ここから30パーセント荷重をかけた歩き方を教えてもらいました。体重計を足元に置き、悪い方の足を乗せて松葉杖をついたまま立ちます。そして自分の体重の三分の一にメモリが動くまで、悪い方の足に体重をかけます。

体感的には結構負荷がかかっているなというイメージ。感覚を掴んだら、自宅に戻り少しづつ荷重をかけていきます。いきなり30パーセントの負荷をかけるのは怖いので、少しづつ増やしていくことにします。

この日にかかった費用です。

診察料、レントゲン1,190円

6週目。片松葉で歩けるように

踵の骨折
血管も見えるくらい腫れは引いてきました。小指のラインからくるぶしにかけて、荷重をした時に痛みを感じることもありますが、順調に回復しています。

お風呂に入るとよくなるような感じがするので、足湯をしたり、靴下を履くなどして温めるようにしました。マッサージやストレッチ、指を開いたり閉じたりして動かすことを心がけて生活。

この頃から片松葉で歩けるようになりました。

装具をしているとくるぶしに痛みを感じるので、この頃から装具を外して歩くようにしました。足の指を床につくようにして歩くようにしました。

8週目。ついに松葉杖卒業!歩けるようになった

2024.8.5
受診

診察前にレントゲン。全荷重OKが出て、松葉杖卒業となりました。まだむくみや多少の痛みが残っているので、完治とは言えませんが、杖なしで歩けるようになったのでひと段落です。

むくみや血流の改善などに、交代浴という方法を教えてもらったので、やってみました。

バケツやたらいなど、足が入るものを用意します。一つにはお湯、もう一つには氷の入った冷水を入れます。お湯に3分、冷水に30秒。交互に5回入れて最後はお湯で終了。
交代浴
ふくらはぎのマッサージをしたり、足の指当たりにタオルを引っ掛けて、引っ張り、ふくらはぎを伸ばすストレッチなども良いそうです。

この日にかかった費用です

診察料、レントゲン1,060円

骨折から歩けるようになるまでの費用

治療費32,290円

松葉杖のレンタル代が1日100円で、5,000円かかりました。CTを2回撮った日は高額になりました。

装具代25,000円

申請すると7割が返ってきますが、まだ返ってきていないので、ここでは全額の金額を書いておきます。

交通費5,100円

どうしても1人で通院しなければいけない日が1日あって、その日にかかったタクシー代です。これが毎回となると結構きつかったですね。

以上、一部返金待ちの金額も合わせた合計は、
62,390円です。

まとめ

骨折をしてから歩けるようになるまで、8週間。約2ヶ月かかったという結果でした。

事故が起こったのは、脚立を上がりかまちに置き、隠しくぎの頭を飛ばそうと、トンカチを振り下ろした瞬間でした。脚立ごと土間に転落してしまいました。

作業がうまく進んでいなかったこと、汗をかいて気持ちが悪かったので、早く終わらせてシャワーを浴びたい。そんな気持ちで作業していたこと。大丈夫という過信が招いたものでした。

体も心も、お財布も。痛い思いをしました。2度とこのようなことにならないように、気を引き締めてDIYをしたいと思います。

何はともあれ、歩けるようになって本当によかったです!!