洗面台リフォーム第三弾。いよいよ最後の仕上げに入ります。出来上がった洗面台の上に、照明付きの鏡を設置し、電源タップの処理と、タイルの貼り付けを行いました。最後に後悔した箇所なども書きたいと思います。どうぞ最後までお読みください。
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LEDライトとヒーター付き鏡を設置
購入したのはLEDライトと曇り止めヒーターのついた、こちらの鏡です。右のボタンが照明のスイッチで、3種類の光を選べます。左側は曇り止めヒーターのスイッチ。お風呂上がりなど、湯気が充満するときに鏡を使いたい場合に便利です。
裏面は密閉バックボードなので、防湿、防水、防漏電になっています。湿度の高くなる脱衣所の鏡によくある、「シケ」も予防できるのではないかと思います。
大きさは50cm×70cmで、かなり大きめです。重さは6kgほどですので、この大きさにしては軽い方かと思います。それでも1人での設置はまあまあ大変でした。
まずは、取り付ける位置に、水平、垂直になるように印を書きます。ビスを打ち、鏡の裏面の金具に嵌め込むだけなのですが、位置がちょっとでもずれると入りませんので、そこが少し難しいところ。
案の定失敗したので、穴の位置にこのようにマスキングテープを貼り、その位置に印を付けてから
鏡を下に置いて、先ほど書いた印から垂直になる位置に穴を開け直して、取り付けました。
問題はコンセントなのですが、以前の洗面台がつながっていた電源タップは、位置が下すぎるので、鏡の裏の壁にホールソーで穴を開け、そこに新しい鏡のコンセントを元々あった電源タップに繋ぎました。
そして元々あった電源タップの穴は塞ぎ、その上に板を貼ってしまいました。なので、壁に直接タイルを貼るのではなく、貼った板の上に貼るというやり方にしてみました。
洗面台の水はね対策にモザイクタイル
洗面台は思った以上に水はねします。水はねから壁を保護するという理由も兼ねて、おしゃれ感を出すためにタイルを貼りました。購入したのはモザイクタイル。初心者でも簡単に貼れるタイルです。
壁ではなく板に貼って取り付ける
電源タップの穴があるため、カットしたファルカタ合板を壁に貼り付け、その上にタイルを貼ることにしました。何かあった時に板ごと外せるようにしたかったので、ビスで引っ掛ける作りにしました。まずは貼り付ける板にキーホール加工を施します。
キーホール加工にはトリマーが必要になりますが、とても便利なのでトリマーをお持ちでしたらチャレンジしてみてくださいね。キーホールは文字通り鍵の形をした穴のことで、このようにビスを引っ掛けることができます。
額の裏や時計の裏などに施すと、壁にピッタリはめることができてスッキリとします。
板を好みの大きさにカットしたら、下地のあるところに板を引っ掛けるビスを打ちました。ビスに両面テープでピンを貼り付けて、板にマーキングをします。
このマークしたところにキーホールの先端が来るように加工しました。まずはマークした箇所の少し上にドリルで深さ8ミリの穴を開けます。ドリルビットはトリマーのキーホールビットよりも大きい穴が開くように、12mmのドリルビットを使いました。(理由は後で説明します)
この穴に、キーホールビットを入れて、刃がどこにも触れていないかを確認します。刃がどこかに触れた状態でトリマーを動かしてしまうと、刃が材をはじいたりしてとても危険です。12mmのドリルビットで、トリマーの刃よりも大きな穴を開けたのはそのためです。
トリマーをまっすぐ動かすように、ガイドの板を両面テープで貼ると良いです。刃が触れていないことを確認したらスイッチを入れて、そのままピンで印をつけた位置までトリマーを動かします。
掘り終わったらスイッチを切って、動きが完全に止まったら、元の位置まで戻りトリマーを上に持ち上げればキーホールの完成です。
キーホール加工を施した穴を、壁に打ったビスにひっかけて固定して、タイル下地の完成です。ここにモザイクタイルを貼っていきます。
モザイクタイルを貼る
モザイクタイルは一枚一枚が小さいタイルのことで、ワンシートにまとめられてユニット状になっているので、初心者でも比較的簡単に貼れるタイルです。私はレトロな感じで優しいお色のこちらを購入しました。
レトロモザイクタイル
素敵な色ばかりとても迷いましたが、最終的に薄いグレーを購入しました。
まずは先ほど作った板に合わせて、モザイクタイルを配置。位置が決まったら番号を書いておきます。
位置が決まったら、板をひっかけてタイル用の接着剤を塗ります。(養生も忘れずに)接着剤は400gのものを2つ使いました。(630×370mm、900×370mmの大きさ)少し多めに用意しておいたのが良かったです。
生クリームのような接着剤をまんべんなく伸ばし、くし目をつけていきます。厚塗りすぎると接着剤がはみ出してしまうし、薄すぎると剥がれてしまうので、加減が難しかったです。
接着剤がはみ出した場合は、はみ出した部分をカッターで削ぎ落として綺麗にしなければいけないようなので、薄めの方が良かったのかな?という気もします。
接着剤は速乾性と書いてあったので、一気に全面を塗るのではなく、2回に分けて進めていきました。貼り付け位置は角の部分から。ここはぴっちりと決めたかったので、ここを基準に進めることにしました。
位置がずれた場合、貼り直すことはできますが、何回もやっていると接着剤がベタベタしてきたり、紙のシートが破れてしまったりすると、汚くなってしまうので、なるべく一回で決めるようにした方が良いです。
今回のタイル貼りで一番難しかったのは、この位置合わせでした。全部を貼り終わったら、板などを押し当てて圧着します。このまま一晩放置。
翌朝、数枚のタイルが剥がれてしまっていたので、タイルの裏に直接接着剤を塗り貼り直し。貼り直したタイルの接着剤が乾いたら(2時間くらいで安定していました)表面をスポンジなどで濡らし、3分ほど置いて紙のシートを剥がします。
次にタイルの目地を入れます。目地材は粉で1kgでピッタリ足りました。耳たぶぐらいの柔らかさになるまで、水を少しづつ加えます。ゴムベラで擦りつけるように、奥まで刷り込んでいきます。
2時間くらいで表面がカリカリに乾いてきますので、そうしたら濡れた雑巾などで余分な目地材を拭き取り、タイル貼りは完成です。
コーキングでしっかり防水
最後に、防水のためにコーキングを打ちます。マスキングテープで、上と下を挟み込むように養生して、コーキングガンで打ったら、ヘラでならしてマスキングテープを剥がします。
コーキングは、どのくらいヘラで綺麗に平にすることができるかにかかっています。金属製のヘラは私には難しくて、最後は指でならしました。スポンジのヘラでも良かったかもしれません。
コーキングを入れたのは、タイルと天板の境と
洗面ボウルと天板の境
タイルを貼った板の横の部分
それから、タイルを貼った板の上に木の棒を入れたので、そこの境です。これで防水対策もバッチリです。
鏡とタイル貼りにかかった費用
今回の作業でかかった費用は以下の通りです。
※家にあった材料(ビスやタイルを貼りつけた板,マスキングテープやマスカーなど)は費用に含まれておりません。
コーキング材 | シリコンシーラント | 1本 | 470円 |
タイルの目地材 | 1kg | 450円 | |
タイル上部の木材 | 白松材 | 1本 | 236円 |
タイル接着剤 | 2袋 | 1,396円 | |
LED付き鏡 | ミルオ君の鏡工房LEDミラー | 50cm×70cm | 12,980円 |
モザイクタイル | タイルモンスター | 30cm×30cm 8枚 | 5,040円 |
合計 | 20,572円 |
まとめ
今回の作業で悩ましかったのは、以前の洗面台の裏に隠れていた電源タップです。もしも電気工事の資格があれば、鏡の上に照明を付けたり、ちょっとしたコンセントをつけたりしたかったのですが、そこは諦めて、照明付きの鏡を購入して、元々の電源タップにつなぐだけの仕様にしました。
鏡の後ろに新たに穴を開けましたが、鏡で隠すことができたので、スッキリとまとまったと思います。タイルの色は白とグレーで迷いましたが、優しいナチュラルな雰囲気の仕上がりに満足しました。
今回の洗面台リフォームで、少しだけ後悔したのは洗面ボウルが小さかったこと。顔を洗うときに混合水栓が邪魔に感じることもあります。もう少し大きな洗面ボウルで、混合水栓はボウルの外側につける形にした方が良かったかなと思います。
今回のモザイクタイル貼りは、とても楽しかったです。洗面台だけでなく、ちょっとしたアクセントに色々利用してみたいと思いました。ご興味があればぜひチャレンジしてみてくださいね。
参考になれば嬉しいです。最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。