横浜西洋館♪山手イタリア山庭園コースを撮影さんぽ

開港とともに外国人を迎えた港町・横浜。外国人居留地が設けられた南側の高台は「山手」と呼ばれます。この一帯には全部で7つの西洋館があり、さっと見るだけなら、全部いっぺんに回ることもできますが、ゆっくり写真を撮りながら回るのであれば、数カ所ずつ何回かに分けて訪れるのがおすすめです。今回は、このうちの2つの西洋館がある「山手イタリア山庭園コース」をご紹介します。

横浜西洋館地図

最寄駅石川町駅からのアクセス

石川町駅ホーム

山手エリアの西洋館に行くには、JR根岸線石川町駅から歩いて5分と便利です。石川町駅のホームを降りると、このような看板があります。元町口(南口)に向かいましょう。

石川町駅改札

「山手イタリア山庭園方面→」の看板があります。改札を出たら右方向に進みます。

山手イタリア山庭園

少し歩くと、この看板が見えます。ここを右へ曲がります。郵便局の脇を通り坂道を登ります。

山手イタリア山庭園

道なりに歩くと、5分ほどで見えてきます。ここが入り口。

出る改札を間違わなければ、ところどころに道案内の看板が出ていますので、特に迷うことなく行けると思います。

外交官の家 撮影ポイント

イタリア山庭園は、1880年から1886年までイタリア領事館が置かれていました。現在では、イタリア山庭園にはイタリア式の庭園があるほか、明治政府の外交官、内田定槌(うちだ・さだつち)の邸宅として建てられた外交官の家と、関東大震災後に住宅として建てられたブラフ18番館が移築復元されています。最初に庭園を通って、外交官の家を訪ねました。

重厚感のある茶色ベースの内装に赤の組み合わせ

外交官の家

藤の椅子とテーブル、カーテンとカーペットも暖かな同系色でまとまっています。暗めの部屋は窓の緑が鮮やかに見え、光の差し込む明るい部屋は赤が鮮やかに写ります。光の感じで違った雰囲気の写真が撮れますね。

外交官の家

サンルームの窓、家具なども外交官の家の見どころ

大きな窓のあるサンルームは、まるで額縁のような美しい窓の風景が楽しめます。雪が積もった時に行ければ雪景色を撮ることができます。

外交官の家サンルーム

バスルームもお花のオブジェを使い、装飾されていました。

外交官の家バスルーム

調度品や飾り付けなど、ググッと寄って撮影すると、また違った感じの写真が撮れます

綺麗な庭と、外観の撮影もおすすめ

外交官の家には手入れのされた庭があり、庭の写真はもちろん、庭の花と窓辺の花が映るアングルも素敵です。
外交官の家外観

ブラフ18番館 撮影ポイント

明るいスモーキーグリーンの内装が特徴

ブラフ18番館

ブラフ18番館は、かつてはカトリック山手教会の司祭館として使用されました。館内では大正末期から昭和初期の暮らしぶりを感じることができます。

パステルな雰囲気のくすんだグリーンで統一された内装です。西洋館巡りを調べていて、私が一番「撮りたい」と思った建物です。白い壁とグリーンの窓枠、家具や小物もコーディネイトされていて人気のスポット。

ブラフ18番館

外観の全体が見える写真も良いのですが、自分らしいアングルを探して、撮ってみるのもおすすめです。外の芝生も綺麗に手入れがされていますし、花が咲く窓辺など、どこを撮っても美しい建物です。いろんなアングルで撮ってみると、個性豊かな写真が撮れるかもしれませんね。

イタリア山庭園のイチョウ並木がおしゃれすぎる

イタリア山庭園の銀杏並木

イタリア山庭園を訪れたら、おすすめしたいのが外交官の家の脇にある、イチョウ並木の撮影です。緩やかな坂道で立体感があり、門や建物と調和されていてとても絵になります。私が行ったのは7月で、緑がとても綺麗でした。秋の黄色い風景も人気があります。

写真撮影はOK?料金は?ペットはOK?

イタリア山庭園にある、外交官の家とブラフ18番館は、建物の中も写真撮影OKです。ただし、三脚や自撮り棒などを使っての撮影や、一箇所に長くとどまっての撮影はNGです。他の方の迷惑にならない程度の撮影を楽しんでくださいね。

イタリア山庭園、外交官の家、ブラフ18番館の全て、無料で入ることができます。

ペット連れはマナーを守って

交官の家は喫茶室があるためNG。ブラフ18番館は小型犬ならばキャリーバックに入れて入ることができます。お庭はリードをつければOKのようです。

もちろんうんちやおしっこの後始末はしましょうね

イタリア山庭園はペットOK?

営業時間と定休日

開館時間9:30〜17:00
休館日ブラフ18番館第2水曜日(祝祭日の場合はその翌日)と年末年始(12月29〜1月3日)
外交官の家第4水曜日(祝祭日の場合はその翌日)と年末年始(12月29〜1月3日)

 

外交官の家ブラフガーデンカフェでランチもできる

ブラフガーデンカフェは、外交官の家の中にあります。外交官の家の玄関でスリッパに履き替えて上がるとすぐ入り口にあります。店内は18席、テラス席は20席と、客席数はそう多くないですが、平日のランチタイムは比較的空いていました。とても見晴らしが良くて気持ちがいいです。晴れていればランドマークタワーも見えます。

ブラフガーデンカフェメニュー
ドリンクとデザート
ブラフガーデンカフェメニュー
フード
ブラフガーデンカフェ
限定10食のキーマーカレー
*2019年7月のメニュー。テーブル会計(現金)先払い制でした。
営業時間/10:00〜16:30
定休日/第4水曜日

まとめ

訪れたのは平日ですが、知る人ぞ知るという感じで、観光客もそう多くありませんでした。イタリア式庭園では、若いカップルが結婚式用の写真を撮影していたほか、絵画教室の生徒さんたちが、キャンバスに洋館を描いている姿を眺めながら、ゆっくりとした時間を過ごすことができました。

外交官の家は華やかな装飾が特徴のアメリカン・ヴィクトリアン様式の木造2階建て、ブラフ18番館は大正末期から昭和初期にかけての洋館で、赤いフランス瓦や鎧戸など、かわいらしさが目を引きます。

西洋の風を受けて発展した港町・横浜の歴史を感じながら、夢中でシャッターを切りました。