以前引き戸の内窓を作る方法を書きましたが、今回は蝶番を使った内窓作りのご紹介です。階段の踊り場にある窓と、納戸の小窓の2種類の内窓を作りました。結露対策、防寒対策に大きな効果が出る内窓を、DIYで作ってみませんか?
引き戸の内窓作り ポリカーボネートと木枠でおしゃれにDIY youtube動画はこちら
階段に設置した木枠の内窓
階段の踊り場付近にある窓の内窓です。階段はとても寒くて結露もひどく、毎朝びちゃびちゃになっていて掃除も大変でした。だからこそ、内窓の効果を実感できる場所かと思います。
材料は溝つき角材と中空ポリカ
こちらの内窓は溝つきの角材と、中空ポリカーボネートを使って作りました。溝つき角材は、文字通り角材に溝が切ってある状態で販売している便利な材料で、木材を扱うホームセンターで容易に見つけることができます。
中空ポリカーボネートは、資材館などがある大きなホームセンターで調べれば、比較的簡単に見つけることができます。このように4ミリの溝つき角材に、4ミリ厚のポリカーボネートがピッタリとはまります。溝掘りなど面倒な加工をする必要がないので、簡単に内窓を作ることができます。
まずは溝つき角材をカットして、内窓の形に枠を作ります。45度にカットするのは難しいのでこのようにビスで接続しました。コーナークランプがあると便利です。
枠組ができたら窓に当ててみて、サイズを確認します。
蝶番を使って内窓を取り付ける
サイズに問題がなければ蝶番をつけるための穴を、扉の枠に掘ります。元々の窓枠の方には穴を掘りたくないので、扉側の方を深めに掘りました。蝶番を乗せて墨付けしノミなどで掘ります。掘り込むことによって蝶番が埋まるので隙間がなくなります。
扉本体側に蝶番を取り付けてから、窓枠の方に取り付けます。下に薄い板などを挟んで、取り付ける蝶番の位置にマスキングテープなどで印をつけておきます。場所が場所だけに1人で取り付けるのはとても大変でした。
誰かに持ってもらえたら楽なのですが、画鋲で数箇所を刺して固定してからビス止めしてなんとか取り付けることができました。蝶番は微妙な位置のズレで閉まらなかったり、上手く収まらなかったりするので、微調整を行いながら取り付けました。
中空ポリカをはめ込む
中空ポリカを溝にはめ込むのは、思った以上に苦戦しました。あちらが入ればこちらが外れ、こちらが入ればあちらが外れるといった感じ。色々試した結果、長い方の辺を外してポリカをはめ込み、このように外した木材をスライドさせる方法が一番うまくできました。もう少し溝が深い方が入れやすいのかもしれませんね。
中空ポリカは木枠の内側の長さに、溝の深さ分を足した長さでカットして、切り口は必ずテープなどで塞いでおきましょう。そうしないとポリカの中にゴミが入ってしまいます。中は空洞になっていて静電気も起きやすいので、ごみが入ってしまうと取るのが難しくなってしまいます。
隙間を埋めて断熱性を上げる
内窓をスムーズに開閉させるために、上下左右に2ミリほどの隙間を設けました。このままだと隙間から冷気が入ってしまうので、戸当たりと隙間テープで隙間を埋めました。戸当たりは30mm×14mmの杉の角材。両面テープで貼り付けました。
これで完全に隙間を埋めることができて、結露は全くつかなくなりました。比べてみると一目瞭然です。
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after
最後に取っ手とマグネットキャッチを取り付けて完成です。
取り外し可能な折り戸の内窓
納戸の小窓用に、取り外し可能な折り戸の内窓も作りました。こちらは窓にパコっとはめ込むだけの内窓です。
もう一つの窓枠を作る
まず、ワンバイフォーでもう一つの窓枠を作ります。ビスなどで固定しなくても済むように、ピッタリめに作りました。その内側に扉をつけていきます。
蝶番と中空ポリカをはめる溝はトリマーで掘る
内窓の扉はワンバイワンで作りました。同じ形の枠を4つ作り、観音開きの折り戸にします。このように蝶番をつけます。
蝶番をつけるための掘り込みはトリマーでやってみました。あっという間に綺麗に掘れますね!慣れればとても良い道具です。
扉の内側にもぐるっと1周溝を掘って、そこに中空ポリカをはめ込むように、両面テープで貼りつけました。中心にマグネットキャッチを取り付けてあります。
外枠の方にも掘り込みを入れて、作った扉を連結。
最後に戸当たりと取っ手をつけて・・・
窓にはめ込んだら完成です。
ピッタリめに作ったので、トンカチで叩いて少しづつはめ込みました。塗装はワトコオイルのミディアムウォールナットを使用しています。殺風景な窓がナチュラルでおしゃれな感じになりました♪
まとめ
蝶番を使った開き戸の内窓を2種類を作成しました。蝶番の溝を掘るのにトリマーを使うと、手早く綺麗にできますね。これからはトリマーも積極的に使いたいと思います。
特に階段の窓の結露対策の効果は絶大でした。内窓を開けるとひんやりとした空気を感じますので、断熱効果もかなり高いと思います。取っ手や塗料を好みのもので作れば、窓をおしゃれにすることができますよ!DIYでの内窓作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
参考になれば嬉しいです。