シンク下に引き出し収納を作りました。使用したのは、古いタンスを解体した時に出た板やスライドレール。廃材や端材を最大限に活用して、使いやすい収納になりましたのでご紹介します。
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使いにくい観音開きのシンク下
築25年が経過した我が家のキッチンはこんな感じ。観音開きの扉を開くと中はがらんどうで、100均のラックを使って高さを出したりして、空間を活用して収納しているつもりですが、中ものが取り出しにくく、見た目も乱雑で散らかっているイメージです。
コンロ下には調味料を並べていますが、こちらも中のものを取り出すのが大変です。
最近のシステムキッチンは観音開きではなく、引き出し式になっているものが多いですね。扉を全部撤去して、引き出し式のキッチンにしたいという思いもありましたが、今回は扉はそのままで簡単に引き出し収納を取り付けることにしました。
コンロ下に引き出し収納を作る
最初はコンロ下に引き出し収納を取り付けます。このスペースは左右に壁があるので、比較的簡単に取り付けることができます。ただ、このままだと扉の蝶番に当たってしまいます。
そこで利用したのが、古いタンスを解体した時に出た棚板の廃材です。このように板をかましてスライドレールを取り付けました。
スライドレールはローラー式で、こちらもタンスの廃材です。ボールベアリングタイプのスライドレールよりも耐荷重は低く、重いものを乗せるには不向きですが、収納するのは調味料なので大丈夫でしょう。
使用する板は中が空洞なので、レールを取り付ける位置に端材を押し込み
さらに虫などが入らないように入り口にふたをして
スライドレールを左右対称に取り付けました。
その板を左右に置き、底板となる板を最初に切り出してから、ピッタリ合うかどうか確認をします。引き出しに使ったのは、12ミリの針葉樹合板です。サブロクサイズ(910mm×1820mm)を2枚購入しました。
動きに問題がなかったので、底板に合わせて枠を作り、底板と合体させて箱にしたら、スライドレールを取り付けて完成です。上段は箱状にはせず、板にスライドレールを取り付けただけのもの。
鍋の蓋や油はね防止網、もち焼き網など。薄いものを収納するのにピッタリのスペースにしました。これでコンロ下の引き出し収納は完成です。
BEFORE
AFTER
シンク下に壁を作ってスライドレールをつける
問題はこちらの空間です。3枚の扉を開けると中は繋がっていて、壁がないのでこのままではスライドレールを設置することができません。
上には微妙な位置にシンクがあるため、つっぱりアジャスターなどを使って、柱をたてることもできません。
ということで、考えたのがこちら。2×4材を組み合わせこんな形のものを作り、強力な両面テープでまず固定。
上部分は奥の出っ張った部分に乗せ、グラグラしないように上と下を連結するようにビスを入れました。
これで左の扉の中に2段の引き出し収納ができました。
BEFORE
AFTER
大きなスペースはベアリングスライドレールを
最後は一番大きな空間に引き出しを取り付けます。こちらは幅が広いので、重い鍋やフライパンなども収納したい。なので、この部分はボールベアリングタイプのスライドレールを購入しました。
耐荷重45kgのものは下の段に、20kgのものは上の段に使うことにしました。
こちらもやっぱり扉の蝶番に引っかからないように、廃材の板にスライドレールを取り付けて
引き出しは枠の部分だけ作って、スムーズに動くか確認をしてから底板を取り付けました。
上の段も同様にして
完成です!
BEFORE
AFTER
下の段には圧力鍋やフライパンなどの重いもの。上の段には軽くて背の高いものを収納しました。スッキリ〜!!
まとめ
今まで、中のものが取り出しにくかった観音開きのシンク下収納。合板と廃材を使い、スライドレールを2本買い足して、引き出し収納を取り付けることができました。かかった費用は5,000円強です。
ローラー式のスライドレールは、ボールベアリング式のスライドレールに比べ、強度は落ちますが、特に問題はなく使えています。
扉を全部撤去して、引き出し収納にするのは難しいし材料費もかかりますが、扉はそのままにして中に引き出しを取り付けるのであれば、比較的簡単に取り付けることができます。
奥のものまで取り出しやすく、使いやすい収納になりました。
最後までありがとうございます。
参考になれば嬉しいです。